セロトニン 5-HT(4)受容体刺激薬の作用

セロトニン 5-HT(4)受容体は、中枢神経系(海馬)や胃腸管、心臓などの分布しています。

 

医薬品の作用部位として重要となるのは、胃腸管に存在している5-HT(4)受容体です。

 

消化管運動促進剤として

 

食物などが消化管に入ってくると、刺激によりアセチルコリンが放出され、消化管平滑筋が収縮(消化管運動亢進)します。

 

一方で、腸クロム親和性細胞から遊離されたセロトニンは5-HT(1)受容体を介してアセチルコリンの遊離を抑制し、5-HT(4)受容体を介してアセチルコリンの遊離を促進しています。

 

消化管運動促進剤である、ガスモチン(モサプリドクエン酸塩水和物)は、消化管平滑筋に存在する5-HT(4)受容体を刺激することによりアセチルコリンの遊離を促進させ、胃酸分泌、消化管ぜん動運動を亢進させます。

 

ガスモチンとセロトニン受容体

 

「医薬品例」
  • ガスモチン(モサプリドクエン酸塩水和物)

 

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セロトニン 5-HT(4)受容体刺激薬の副作用

 

5-HT(4)受容体は心臓にも存在しています。

 

そのため、セロトニン 5-HT(4)受容体刺激薬により、心悸亢進の副作用が起こることがあります。

 

これは、セロトニン 5-HT(4)受容体作用薬の心筋への直接作用と、5-HT(4)受容体刺激により交感神経からのノルエピネフリン遊離が促進されるためです。

 

セロトニン 5-HT(4)受容体刺激薬の1つであるシサプリドは、主に逆流性食道炎の治療・消化管運動改善に使われる治療薬でしたが、1993年の発売開始から1999年までに、重大な不整脈とシサプリド使用に関連した死亡例が341件報告され、2000年に製薬会社が市場撤退しました。

 

現在、日本を含め多くの国で販売が中止されています。

 

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