調剤薬局

調剤薬局

調剤薬局は通常、病院に隣接し、その門前病院から処方せんを受けて経営されています。

 

調剤薬局は、国策である医薬分業推進事業の追い風を受けて、1970年代から急成長を遂げたビジネスですが、2000年代に入ってからは、分業率の頭打ち、調剤報酬の削減など厳しい時代に突入しました。

 

迫り来る超高齢化時代に、新しい調剤薬局の姿を提示できるか、医療機関として国民医療に貢献できるかが、今後の成長のカギとなるでしょう。

 

ここでは、調剤薬局と医薬分業の歴史、システムについて説明します。

 

記事一覧

  1. 調剤薬局とは
  2. 調剤薬局の歴史
  3. 医薬分業とは何か
  4. なぜ日本の医薬分業は遅れたか
  5. 調剤薬局の未来
  6. 調剤薬局の処方せん依存はなぜ悪い?どうしたら改善できるのか?

調剤薬局記事一覧

調剤薬局

みなさんは「薬局」と聞いて何を思い浮かべますか?白衣でメガネをかけた人が働いている場所、ルルなど市販薬が置いてある、化粧品やトイレットペーパーなど日用家庭用品が積み上げられている…みなさんのイメージ通り、薬局には様々な種類があります。その中で調剤薬局は「調剤機能を有している薬局」であり、保険薬局とも言います。保険薬局とは「保険指定を受け、医師の診断の元に処方された薬を調剤する薬局」です。薬剤師が保...

歴史

病院へ行けば、必ず隣接している調剤薬局。コバンザメ商法と言われるこの形態は、調剤薬局の経営に大きな利点をもたらしました。しかし、調剤薬局の歴史は浅く30年ほどしかありません。大手といわれる調剤薬局のほとんどは、1980年代から始まっています。薬局の歴史は戦前と戦後で大きく違います。調剤薬局は戦後、急激に発展した業種なのです。ここでは、調剤薬局の歴史を紹介します。戦前の薬局「昔の薬局は街の科学者と言...

薬局と処方箋

医師は処方箋を発行し、患者に渡す。薬剤師は患者から処方箋を受取り、調剤する。「医師と薬剤師の責任を明らかにして分業する制度」が医薬分業です。医薬分業は欧米では数百年の歴史があり、グローバルスタンダードです。しかし日本での歴史は浅く、実質40年ほどしかありません。1974年(昭和49年)の診療報酬改定によって、処方せん料が100円から500円に引き上げられました。この制度改制により医薬分業に弾みがつ...

処方箋

※このコンテンツは生き残るための調剤薬局経営―薬価差0時代の課題と戦略の第一部の「医薬分業の歴史」にもとづいて作成しています。詳しくは本書をご覧ください。2012年の時点で、医薬分業率は66%に達しました。しかし、ここまでに至るには、日本薬剤師会(日薬)の苦難の歴史がありました。行政も医薬分業推進のために様々な施策を実施してきましたが、医薬分業は遅々として進まなかったのです。もともと医薬分業は、ヨ...

医薬品

1974年の医薬分業元年から院外処方せんは急激に増え、今や医薬分業率は66%(平成24年)に達しました。国の保護の元、医薬分業推進の追い風を受け急増してきた調剤薬局は、この世の春を謳歌してきたともいえるでしょう。しかし、高度経済成長期は終わり始めています。医薬分業による国民医療費の増大、一部の調剤薬局チェーン経営者の荒稼ぎに対しての医師会からの猛バッシング、医薬分業への貢献度の低さなど、調剤薬局へ...

処方箋

これからの「調剤薬局」のあり方を考える日本にある調剤薬局の多くは「調剤を行うためだけ」に存在していると言っても過言ではありません。隣接する医療機関から処方箋を受け、ひたすら調剤して患者さんに素早く渡す。非常にシンプルなビジネスモデルです。1990年代から院外処方箋が急増し、それに対応することで調剤薬局チェーンは莫大な利益を得てきました。ひたすら「処方箋に依存」することで、会社を成長させてきたのです...