薬剤師さん!ブラック薬局からはすぐ転職すべきですよ!

ブラック会社はやめとけ

 

「あぁ…、あそこブラックですよ」

 

 

「ブラック企業」「ブラック会社」という言葉が最近話題ですよね。

 

某大手居酒屋チェーンも、過労死事件でその過酷な職場の実態が明るみになりました。

 

名実ともに有名な敏腕経営者の知名度のためか、「ブラック企業」を批判する世論は広まり、今や社会問題として頻繁に取り上げられます。

 

ところで、ブラック企業の薬局版「ブラック薬局」

 

あなたは勤めたことがありますか?

 

私はあります。

 

調剤薬局チェーンの調剤報酬不正受給ばかりが取り上げられるのですが、過酷な労働を強いる「ブラック薬局」も十分問題視されるべきだと思います。

 

私も20代のころ、ブラックドラッグストアで限界ギリギリまで働かされましたし、疲弊していく同僚もみてきました。

 

その経験を踏まえて

 

「ブラック薬局はどんなもの?」

 

「もしブラック薬局に就職してしまったらどうすればいいか」

 

について説明したいと思います。

 

 

ブラック薬局の特徴

ブラック会社で死ぬまで働かされる労働者

 

ブラック薬局とはどのようなものなのか?

 

私の体験と知人、友人の話からポイントをまとめてみました。

 

教育制度が整ってない

大手のドラックストアチェーンや調剤薬局チェーンは、新人薬剤師に対する教育制度が整っています。

 

3年目くらいまでは「全体研修」のような勉強会が定期的に開かれ、薬剤師としての基本的な知識、マナー、商品知識などを学びます。

 

同期と集まることで情報交換できたり、仕事の愚痴を言い合ったりしてストレス発散できる。そんなメリットもあるので私なんかは楽しみにしていました。

 

また、勤務する店舗でも先輩薬剤師がしっかりと教えてくれます。「新人教育」は本部からの命令でもあるので、店長や管理薬剤師が慣れない新人薬剤師をちゃんとフォローしてくれます。

 

でも、ブラック薬局は新人研修がいっさいありません。店舗でも完全放置で「かってにやれ」という状態。新人なのに何をしていいかわからないですよね。

 

それでオロオロしていると、お局管理薬剤師から嫌味を言われたり怒鳴られたりします。「新人を育てる」という意識が微塵もないのがブラック薬局の特徴です。

 

勤務時間が異常に長い(毎日残業しないと終わらない)

ブラック薬局はとにかく勤務時間が長いです。薬剤師の数が絶望的に不足しているので、開店から閉店まで働き続けなければなりません。

 

薬剤師の採用が上手くいってないのか、経営者の方針なのか、とにかく薬剤師がいない。だから異常に働かないといけない。

 

私は20代の頃、8時から22時のぶっ続け勤務がずっと続くような状態でした。だんだん感覚がおかしくなってきます(笑)。

 

休日出勤しないと仕事が終わらない

ブラック薬局は仕事量が異常に多いことも特徴です。通常の勤務時間内に終わらないので、休日出勤せざるおえません。

 

上司は「休日出勤するな」と言いますが、それは建前です。内心は(休日出勤してでも終わらせろ。それは内緒にしろ)と思ってます。

 

休憩がない

ブラック薬局には「休憩」という2文字はありません。もはや都市伝説。
薬剤師が不足しているので、休憩していると仕事が回らないわけです。お昼のわずかな時間におにぎりを貪るような状態。

 

一人で一日40枚以上の処方せんを調剤している

調剤薬局は、応需している処方せん枚数によって勤務させるべき薬剤師の人数が決められています。薬事法で厳密に決められていることです。

 

でも、ブラック薬局に「薬事法」という文字はありません。一人で50枚、100枚の処方せんを調剤することが普通です。経営者は(バレずにやれよ)と思っています。

 

一人薬剤師

ブラック薬局の経営者は薬剤師をあまり雇いたくありません。高給を払わなければならないからです。
そのため、ブラック薬局は一人薬剤師である場合が多いです。

 

一人薬剤師は過酷です。ミスできない調剤業務をすべて自分の判断でやらければならない。ダブルチェックを任せられる同僚がいないので、常に精神をすり減らしています。

 

休憩もとれないので、リラックスできません。神経張り詰めっぱなし。

 

関連記事一人薬剤師が辛い!悲惨な現状から脱出する方法

 

人間関係が最悪

どんな職場でも「人間関係」は問題になります。仕事の悩みのほどんどは人間関係であり、誰でも遭遇するものです。

 

ホワイト薬局は人間関係の問題にすばやく対処します。相性の悪い社員の片方を異動させたり、同じ店舗に配属させないよう考慮するわけです。

 

しかし、ブラック薬局は完全放置です。経営者は見て見ぬふりをしています。

 

関連記事薬剤師を辞めたい理由は結局たった一つしかない【辛い体験談】

 

ブラック薬局から逃げるのは悪いこと?

 

過酷な職場に耐えかねて転職を決意します。するとあなたの上司はたいていこう言うでしょう。

 

「3年やらないとモノがいえないぞ。できれば5年はなあ……」

 

「そんな渡り鳥みたいで大丈夫なのか?」

 

「転職したら辞め癖がつくぞ。それは逃げじゃないのか?」

 

転職しようとする者をひきとめる常套句です。もう定型表現ですよね。

 

企業の上層部にいるいわゆる「団塊の世代」は、耐えることを美徳とします。そのため現代の若者の気持ちを理解できません。

 

また、新卒で入社した会社を勤めあげることが「生活の保障」「人生の安泰」を約束してくれると信じています。

 

実際は約束されているわけでなく、「約束されている」と無邪気に信じているだけなのですが、長年インストールされてきた思考はそう簡単に変わりません。

 

そのため「転職」という言葉を忌み嫌います。

 

彼らの言うように、どんな過酷な職場でも耐えていれば上手くいくのでしょうか?

 

成功できるのでしょうか?

 

過酷なドラッグストア薬剤師

ドラッグストアの仕事

 

私の経験をお話しします。

 

私は新卒で中堅ドラッグストアに入社しました。

 

新人の時はまだ仕事の責任も少なく、楽しく働いていました。しかし、管理薬剤師になってから職場のブラック化を経験したのです。

 

その一番の原因は薬剤師不足です。今も昔もドラッグストアの薬剤師は慢性的に不足状態。常にぎりぎりの人数で店舗を回しています。

 

とくに3年目の店舗の状況はまーヒドかった。

 

薬剤師2人で月500枚程度の処方せんを受け、加えて週に1回の介護施設の調剤があります。
さらに薬と健康食品、介護用品の売り場の管理を任されていました。

 

しかもパートやアルバイトが不足しているため、「出し(商品を売り場に出すこと)」がまったく追いつきません。

 

8時から22時までぶっ続きのシフトがずっと続く状態。それでも間に合わず、休日出勤して売り場を作っている状態でした。

 

「会社はどう思う?」

 

私は慢性的な社員の不足、改善されないブラック環境に嫌気がさしていたので、いつも店長に訴えていました。

 

店長は叩き上げで現在の地位を勝ち取った人であり、典型的な企業戦士でした。会社に対する忠誠心が厚く、常に「会社」が頭の中にあります。

 

彼の口癖はこうでした。

 

「会社がどう思うか考えろ」

 

「会社の自分への評価」を常に気にしており、そのため上司の反応に異常に敏感です。

 

少ない人数で店舗を回すことは、人件費を考えるとプラスです。そのため、過酷な状況でも上司であるブロック長に何も言いません。

 

休日出勤もいとわず、他の社員がサービス残業も黙認して、なんとか店舗を回せている状態でした。

 

自分で考えることから逃げる

 

私は正直「バカらしい」と思っていたので、たびたび店長とぶつかりました。

 

店長もこの過酷な状況に問題意識がなかったわけではありません。休憩室でたまに文句を言っていましたし、「転職したら楽になるかな」とつぶやくこともありました。

 

でも、彼には「どういう店舗にしたいか」というビジョンがまったくありませんでした。頭にあるのは「会社の評価は?」それだけ。上に言われるまま、ひたすら業務をこなす状態。

 

自分のキャリア形成を完全に会社に投げていた。「自分で考えること」から逃げていたわけです。

 

出勤不能になる

うつの男性

 

ある朝、私が出勤すると店長の姿はありませんでした。その翌日も、その後も……。

 

突然ぱったりと来なくなってしまったのです。

 

結局、副店長がしばらく店長を勤め、すぐに新しい店長が着任しました。店長が変わっても普通に店舗は回っていきます。悲しいくらいに普通に。

 

逃げないと”うつ病”になる。最悪死ぬ。

 

その後、店長がどうなったかは知りません。転職したとか、自宅に引きこもっているとか噂が流れましたが、すぐにその店長のことは忘れ去られました。

 

こんな事例は、現在の日本では珍しくないと思います。

 

会社は1人くらいいなくなっても、普通に回っていきます。それが会社というものです。逆に1人の力で成り立っているのは危険とも言えます。

 

ちなみに会社は去るものには冷たいですよ。正社員の時は親しく接してくる上司や部下も、辞めるとパッタリと関係がなくなります。さみしいものですね。

 

先の店長の問題は、「会社に完全に依存している」ことです。仕事に対するビジョンがまったくなく、会社の評価だけを気にする。「上司が自分をどう思っているか」常に気になって仕方がない。

 

このような状態では、ぎりぎりの状態でも逃げることができません。そもそも「逃げる」という発想がない。そのため、うつ病からの出勤不能まで追い込まれてしまいました。

 

団塊の世代のように「会社は家族。一生の付き合い」と思っている人は危険ですよ。どれだけ会社に追い込まれても、逃げるという発想できません。そして、うつ病――最悪死ぬところまで追い詰められてしまいます。

 

逃げるのは自分を守るための技術

 

転職することは「逃げ」です。しかし、「逃げ」は悪ではありません。むしろ重要なスキルなんですよ。

 

人間の歴史は戦いの歴史であり、戦争で「逃げ」は非常に大事です。

 

どこまで踏み込むか、どこで逃げるかの判断を間違えれば、あっという間に殺されてしまいます。愚直に耐えることは美徳でもなんでもないです。

 

「欲しがりません。勝つまでは」というように、日本人は耐えることを美徳とする文化があります。ただ、あまりにも辛い状況なら、逃げたほうが上手くいくこともあります。

 

むしろ、殺されないために必死に逃げましょう

 

辞めるリスクは受け入れる

 

ただし、これだけはお伝えしておきたい。

 

短期間で会社を辞めることは、やはりリスクがあります。

 

それは、転職先で「すぐに辞めるかもしれない人」と見られてしまうことです。
3年以内で辞めた場合は特に。。

 

でも、事実だから仕方ない。

 

薬局の経営者は「長く安定して働いてくれる薬剤師」を求めています。
「うちでもすぐに辞めてしまうのかな」と不安になるのは当然だと思いますよ。

 

また、ブラック薬局とはいえ、数年で辞めてしまうのは少なからず迷惑をかけることになります。

 

でも、これらを受け入れて前に進む覚悟があるなら何も問題はありません。

 

そして、次の転職先では「しっかり働きます!」というやる気を見せましょう。

 

薬剤師の転職回数は不利にならない

こう言うと転職に不安になりますが、現状、薬剤師の転職が不利になることはあまりありません

 

私は3回転職していますが、書類の段階で切られてしまうことはありませんでした。

 

脱出手段として転職サイトを利用する

将来への希望

 

ブラック企業の内部にいる人は、自分のいる環境がブラックであることに気付かないものです。

 

「サービス残業、長時間勤務がむしろ美徳」みたいな雰囲気にいたら、すぐにそれが日常になってしまうと思いますよ。ほとんど洗脳です。とても怖いですよね。

 

ブラック薬局から脱出するなら、具体的に転職活動をしてみましょう。

 

そして、当然ですがキャリアコンサルタントのアドバイスは受けておきましょう。

 

キャリアコンサルタントは、薬剤師専門の転職サイトに登録することで利用できます。

 

転職サイトとは?

転職サイトを運営する人材紹介会社は、企業と求職者を結びつける役割を担う仕事をしています。

 

転職サイトに登録すると、専属のキャリアコンサルタントが、あなたの転職をサポートしてくれます。

 

知りたい業界の情報や、求人の紹介面接日の調整年収交渉など、面倒なところを代行してくれます。

 

また、キャリアコンサルタントは履歴書作成のプロです。
「会社を辞めてしまった。。」という負い目があったとしても、その弱点を隠しつつ、あなたの魅力を最大限に引き出す志望動機の書き方をアドバイスしてくれます。

 

さらに事前に応募先の採用担当者に、薬剤師さんの人柄を上手く紹介してくれたりしますからね。

 

しかも、利用は無料です。こんな便利なものを使わない手はないのでは?私は5社の転職サイトに登録して使い倒しました。

 

キャリアコンサルタントは薬剤師業界に精通しています。
「私の職場はおかしい?」と感じていたら、一度相談してみるといいです。必ず発見がありますよ。

 

複数登録で良い求人を探す

転職サイトを活用するコツは複数登録です。

 

たくさんの求人を紹介されたほうが、希望の求人に出会える確率が高まるからです。

 

そこでオススメは薬剤師ナビ

 

薬剤師ナビは登録1回で3社の転職サイトに登録できる画期的なサービス。
薬キャリ、マイナビなどの大手企業が参加している転職サイトです。

 

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現状を変えたければ行動しよう!

「天は自ら助くる者を助く」ということわざの通り、自ら行動を起こさないと何も変わりません

 

現状を嘆いていても、ホントに何も変わらないです。誰も助けてくれない。

 

まずは勇気を持って、小さな一歩を踏み出してみましょう。
その先は案外、楽しいかもしれませんよ?

 

 

 

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