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「転職を繰り返してばかりいます。自分に自信がもてません」
最近、こんなメールをいただきました。
メールをくれた方は、一つの会社で長く安定して働きたいと思っています。でも、人間関係や体調不良など本人の意思とは関係ない問題で、やむにやまれず転職を繰り返してしまう。
同じような悩みを抱えている人って、結構多いかもしれません。
質問者の方のように「転職を繰り返す」ことは、100%ネガティブなことなのでしょうか?
サラリーマンは新卒で入社した会社で務め上げるのが勝ち組なのでしょうか?
転職を繰り返すことは、世間ではマイナスのイメージをもたれます。
年配の薬剤師が、転職を繰り返す20代の薬剤師のことを「渡り鳥のように転々としていたら、仕事は身につかない。仕事はそんなに甘いもんじゃないよ」と批判するのを、何度もみました。
昔よりも転職が一般化した現代でも、まだまだ世間の転職に対するイメージは悪いです。
実際、大手企業では「転職が3回以上の応募者は採用しない」という明確な基準を定めているところもあります。なぜ3回なのが理由はわかりませんが、歴史と文化ある伝統的な日本企業であるほど、転職経験のある者を敬遠する傾向があるようです。
それでは、転職回数の多い人は人生の落伍者なのでしょうか。
一つの会社を務め上げた人は優れていて、転職を繰り返している人は劣っているのでしょうか。
ここで論点にすべきは「転職回数が多い人はビジネススキルが低いのか」ということです。
「転職を繰り返す者はダメ人間」という世間に浸透した定型表現は、正しいようでいて、実は論理的に正しい根拠は何もありません。
転職回数とビジネススキルには、何の関連性もないのです。
実際、私は様々な薬剤師をみてきて、本当にそれを実感しています。
20年同じ会社で同じ仕事をしているのに、全然仕事ができない先輩もいました。
逆に、5回も転職してきたのに、抜群に仕事ができる人もいました。
一つの会社で勤め上げようと、転職を繰り返していようと、仕事ができる人はできるし、できない人はできません。個人の能力の問題であり、転職回数と関係はないわけです。
会社の中で「あの人は仕事ができる」と言われれる人でも、外に出たらどうかわかりません。世の中にはもっと鬼のように仕事ができる人達がいます。本人は「俺はデキる社員だ」と思っていても、所詮会社内の話です。上司からの指示を淡々とこなすのが上手いだけかもしれません。独立してゼロから仕事を生み出している経営者とは、そのビジネススキルは比べ物になりません。
私の友人にちょっと変わった男がいました。
彼は大学時代から海外を放浪するのが好きで、休みの間にアルバイトでお金をためては、旅に出ることを繰り返していました。
大学4年になり、彼に「どこに就職するつもりか」と聞くと、彼はこう言いました。
「俺は定職につきたくない。1日8時間も拘束されるなんて吐気がする」
彼は大学を卒業してからも就職せず、短期の薬剤師のバイトで資金を作っては、さらに海外放浪を加速させていました。おそらく転職回数は10回以上、30カ国以上の国を訪れたと思います。
その後、彼は29歳で某ドラッグストアに就職しました。付き合っていた彼女に対する責任もあったのでしょう。
彼は今どうしているか。
生え抜きの先輩社員達を追い抜いて、数店舗を統括する管理職になっていました。
私はそれを聞いて「そうだろうなあ」と思いました。
30カ国も外国を放浪するようなバイタリティー溢れる男です。金がなくなれば、日雇い労働でもなんでもやったそうです。慣れない異国で言葉もままならないのに、過酷な労働でもなんでもして生き抜く。
日本で「右にならえ」で暮らしてきた優等生たちとは、桁違いの「経験値」です。
彼の行動力と発想の豊かさがあれば、出世するのも納得できました。
メールをくれた方と、私の友人、同じ転職フリークでもどこに違いがあるのでしょうか。
それは、「転職に対する姿勢」です。
やむにやまれず転職を繰り返してしまう人は、心のどこかに「安定したい」という甘えがあるのではないでしょう。
「大手企業にいれば安泰だ」
「正社員なら派遣より安定しているはず」
その守りの姿勢が、受け身になり、いざ職場の状況が悪くなったとき対応できなくなってしまったのはないでしょうか。
一方、私の友人は、仕事に対する明確な理由を持っていました。
「海外を放浪するために金を貯める」
「家族のためにドラッグストアで出世する」
簡単明快な目標があったわけです。
彼にとって仕事は「自分の目標を達成するための手段」なので、少しぐらい仕事がきつくてもへこたれません。仕事のミスや上司の悪口など関係ないわけです。仕事は目的のための手段にすぎないのですから。そもそも安定を求めてないので、環境が悪化してもうろたえません。
ただ、そうは言っても、仕事を探している薬剤師にとって、会社の評価は気になるものです。
自分は「転職回数なんて関係ない」と思っていても、就職するなら雇われの身。勤め先の経営者になるべく評価されたいですよね。
実際のところ、薬局経営者はどんな薬剤師が欲しいのでしょうか?
一つ目は、「一般常識が備わっている薬剤師」です。
などです。
これって、一般企業からすると最低限のものですが、薬剤師は意外と礼儀やマナーに欠ける人が多い。経営者としてもそういった人材は敬遠したいわけです。
二つ目は、「長く働いてくれるかどうか」です。
経営者にとって一番の恐怖は、突然薬剤師が辞めてしまうことです。連絡がつかない――「蒸発」というやつですね。
現在はどこも薬剤師が不足しているので、薬剤師の確保は本当に大変です。中小企業ほど人材不足は死活問題です。
ですので、経営者は「この薬剤師は契約期間まできちんと働いてくれるだろうか」ということを見ているのです。信用できるか確認したいわけですね。
私の経験上、薬剤師の場合、転職回数の多さはほとんど問題になりません。もちろん「人間関係でやめた」「面倒になった」などネガティブな理由はアウトですが、きちんと転職回数が多い理由を説明できればまったく問題ありません。経営者は薬剤師の信用度を計っているので、そこを明確に説明できれば大丈夫です。
今の若者はとにかく「失敗」を嫌いますね。
代表的なのは「コスパ」。
なんでもかんでも、メリット、デメリット。コスパ、コスパです。
一生まったく失敗せず、傷つかず、安定して暮らせたら成功者なのでしょうか。
例えば、「一生失敗しなかった人が主人公の映画」があったらどうでしょう。これって面白いでしょうか。
子どもの頃から成績優秀、大学も問題なく卒業し、一流企業に勤め、結婚して子どもを作り、65歳で定年……
あなたはこうゆう映画の主人公に魅力を感じますか?
面白い映画ってこうじゃないですよね。
例えば、三菱財閥を創業した岩崎弥太郎は、子どもの頃から赤貧で地べたを這いまわるような生活でした。父親の敵討ちのために牢獄にいれられてしまうのですが、そこで学問を覚え、失敗に失敗を重ねながらも着実にビジネスを習得していきます。そして、ついに巡ってきたチャンスを死に物狂いで掴んで財界のトップへと上り詰めました。その不屈のバイタリティーに、人は魅力を感じるわけです。
失敗の連続でついに成功を掴むから魅力があるんです。
仕事でもプライベートでも最後に成功するのは、魅力的な人だと思います。
魅力的な人には人が集まってきます。それは良縁だったり、良い上司や部下かもしれません。結果、他人から支持されるので出世してしまうわけですね。
失敗が魅力を作るのであれば、ムダな失敗なんてないですよね。
むしろたくさん失敗したほうが得ですよ。
私もたくさん失敗したおかげで、こんなサイトのネタがあるのですから。
とはいえ、「転職に失敗しないための対策」は十分にしておくべきです。
働きやすい職場をみつけて、長く働いたほうがいいことは当たり前ですからね、
その方法の一つとして、転職サイトは活用しましょう。
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