MRから薬剤師への転職は多い?成功できるのか?

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MRから薬剤師への転職は多い?成功できるのか?

ビジネスマン

 

MR→薬剤師。成功への道とは?

 

 

薬剤師業界で長年働いていると、実に様々なバックグラウンドの人が薬剤師に転職してくることがわかります。

  • 出版社でライターをしていた
  • 貿易業に携わっていた
  • 殺虫剤の研究開発のためにゴキブリを大量に飼育していた…

などなど、変わったキャリアを歩んできた人もいて、とても面白いです。

 

医学部、看護学部と違い、「薬学」という学問分野は多彩なキャリアが選択できるところが魅力です。

 

MRから薬剤師への転職はとても多い

ところで、薬剤師への転職で結構多いと感じているのがMRです。

 

MRはMedical Rrepresentativeの略で、医薬品情報担当者と呼ばれます。
MRは言わば、「製薬会社の営業マン」であり、主に医師に対して自社製品の情報を伝える重要な仕事を担っています。

 

私のドラッグストア時代の上司(部長クラス)や同僚のパート薬剤師は元MRでした。
調剤薬局時代の同僚(正社員)は、大手製薬会社のMRを3年で辞めて薬剤師に転職した人でした。

 

武田やエーザイ、アステラスなど大手製薬会社ともなれば、肩書、世間体、給与や保障は文句なしです。まさに勝ち組。
製薬会社はグローバル企業なので、一介の薬剤師が羨むようなキャリアパスが期待できるでしょう。

 

「なんでわざわざこんな小さな会社(薬局)に?」と、個人的には疑問でしたねー。

 

なぜMRから薬剤師への転職は盛んなのでしょうか?

 

MRが薬剤師に転職することのメリット、デメリットは?

 

なぜMRから薬剤師への転職は多い?

疑問を感じるビジネスマン

 

私が元MR本人から聞いた内容も踏まえて、「MRが薬剤師に転職する理由」を紹介します。

 

薬剤師免許を使って仕事がしたい

ポジティブな理由として多いのが、「薬剤師免許を使いたい」です。

 

私の友人は「病院や薬局で白衣を着て、患者さんと笑顔で話している薬剤師がステキに映った」と言いました。

 

MRは薬学部以外からの出身者が多い仕事です。
たとえ薬剤師免許を所有していたとしても、それだけで評価されるわけではありません。

 

MRは営業職。営業成績という結果を出すことがすべてなのです。

 

自身が薬剤師であるのに、医師や薬剤師に頭を下げなければならない――こういった悩みを持つMRもいると聞きました。

 

ただ、スーツをビシっと着たMRはそれだけでステキですけどね。モテるだろうなと。

 

定年(早期)退職したから

誰にでも訪れる人生のターニングポイントで、薬剤師への転職を考えるMRも多いです。

 

定年(早期)退職は、人生に大きな変化が訪れる時です。
大手製薬会社を定年まで務め上げた。貯蓄・退職金も十分にある。
でも、少しは社会と関わりたい。

 

そういった方が、60歳を過ぎてからドラッグストア・調剤薬局へ転職するパターンがあります。

 

現状、薬剤師は不足しているので、様々な働き方が可能です。
契約社員の薬剤師としてドラッグストアのお薬相談を担当し、悠々自適に暮らす――社会と繋がることで、生活に張り合いが生まれ、生活習慣も維持できます。健康にも良い。老後の理想的な生き方といえるでしょう。

 

また、50歳くらいで早期退職制度に応募して退職しても、薬剤師の仕事はたくさんあります。
退職金もがっぽり貰えるから大手は本当にいいですね!

 

結婚退社、産休からの社会復帰

結婚や出産を機に薬剤師に転職する女性MRもいます。

 

パートナーが同僚だったり、医師など高収入の人だと、MRとしてバリバリ稼ぐ必要はありません。

 

子育てをしつつ、自分のペースで働くことのできるパート薬剤師は、とても働きやすいと聞きます。

 

MRの仕事は過酷

ネガティブな転職理由としては、やはり「MRは過酷な仕事だから」というものです。

 

MRは肩書は医薬品情報担当者とされていますが、もちろん情報を提供するだけではダメです。

 

「自社製品を医師に処方してもらう」これが至上命題であり、そのための存在する仕事といっても過言ではありません。

 

営業成績で結果を出すために、必死で医師にアポイントをとり、自社製品をアピールしなければなりません。

 

医師は多忙です。そう簡単にMRに会ってくれるものでもないので、あの手この手でアポを取りに行かなければなりません。

 

優先的に医師に紹介してもらうため、まずは看護師や薬剤師と仲良くなり情報を得ていく必要もあるでしょう。

 

医師に興味を持ってもらうために、趣味などを調べて話題作りをする必要もあります。
プライペートを犠牲にしなければならない場合も当然あります。

 

最先端の業界にいて高収入な印象のMRですが、実はとても泥臭い仕事なのです。

 

MRは転勤が多すぎる

MRは転勤が多い仕事で有名です。

 

せっかく地元に家を建てたのに、「来月から東京に行ってくれ」などというケースは日常茶飯事です。

 

単身赴任ばかりで家族といる時間が少ないと、地元で安定して働ける薬剤師が魅力的に感じるようです。

 

優秀なMRは薬剤師として必ず成功できる!

できる薬剤師

 

私がお会いしてきた元MRの薬剤師は、仕事のデキる人が多かったです。

 

ドラッグストア時代の上司は、中途入社でありながら、40代で役員の一歩手前まで出世してきた人でした。
また、同僚のパート薬剤師の方も優秀で、医薬品の知識が豊富で患者対応も親切であり、仕事を任せられる人でした。

 

私は「MRで結果をだした人は、薬剤師としても必ず成功できる!」と思っています。

 

なぜでしょうか。

 

それは「MRのもつビジネススキルは、薬剤師業務にも活きる場合が多いから」です。

 

医師との高いコミュニケーションスキル

MRの最大の武器は「初対面の医師と関係を構築するスキル」です。

  • 医師に自分を知ってもらい、興味を持ってもらう
  • 医師の質問・要望に答えて、医師の信頼を得る
  • 医師との共通の話題を見つける

こういった能力を欲しいと思うのは、実は薬局チェーンの経営者です。

 

医薬分業や在宅医療の推進で、「薬局の外に出て仕事を得る」能力は、今後さらに必要とされるでしょう。

 

院内処方だったクリニックが院外処方を始めたり、在宅を始める場合、薬局チェーンの経営幹部はすぐに医師や介護施設とコンタクトをとり、仕事をとりに行かなければなりません。

 

薬局チェーンの院外処方せんのシェア争いが激化する中、営業力のある元MR薬剤師の能力は必ず役に経ちます。

 

MR時代に鍛えたコミュニケーションスキルと、薬剤師としての専門知識があれば、大きな信頼を得ることができ、それが会社の業績アップに繋がるのです。

 

ビジネスマナーが一流レベル

MRは入社当時から、ビジネスマナーについて厳しいトレーニングを受けます。
そのため、大手製薬会社のMRは、ビジネスマナーも一級品です。

 

マナーが残念な病院薬剤師と比べて、その差は歴然。
電話対応、あいさつ、相手の気持ちを察する能力など、素晴らしいと思います。

 

相手に好印象を与える姿は、薬剤師として出世していくのに必要です。

 

専門領域に関する深い学術的知識

病院に営業にくるMRと話していると、専門領域に対してかなり深い知識を持っていることに驚きます。

 

薬学部出身者でなくても、一介の薬剤師を軽く超える学術的知識がある人もいます。
私も自分が不勉強すぎて焦ることも…

 

ベテランのMRは、他社製品にもかなり詳しいです。
MRとして自社製品を売り込む上で、競合他社の製品を熟知しておく必要があるからです。
そうでないと、医師と対等に議論し、信頼を得ることができないのです。

 

医薬品に関する情報検索スキルが高い

製薬会社のDIは、学術が担当する場合が多いです。

 

しかし、情報提供はMRを介するので、当然、MRは医薬品の情報検索スキルが高いです。

 

質の良い情報を医師や薬剤師に提供するために必要なツールを沢山知ってします。

 

MSとの情報共有

実は製薬会社のMRと、医薬品卸のMSは、協働関係にあります。

 

担当エリアの医療機関の情報を共有することで、WIN-WINな関係を築いているのです。

 

MS(Marketing Specialist)とは」でも紹介しているように、MSは医薬品の価格決定権を持っています。
ここが、MRとの大きな違いでしょう。

 

元MRの薬剤師が薬局経営を任された場合、MSの事情を知っている分、納入価の価格交渉で有利に話を進めることができます。

 

講演会・研修の企画力が高い

MRは医師や薬剤師を対象に、様々な講演会・研修を企画します。

 

会場の予約から有名医師への講演依頼、各種関係者の調整など、段取り良く行わなければなりません。

 

この能力は、今後の薬剤師業界でも必ず活きるはずです。

 

2016年の「かかりつけ薬剤師制度」にも見られるように、薬剤師が地域活動に参加することが求められ始めました。

 

「薬局の中だけにいないで、もっと地域で薬剤師の職能をアピールをしなさい」ということです。

 

MR時代に培われた「企画力」があれば、地域住民が楽しめるイベントを立ち上げることも難しくありません。

 

MRから薬剤師に転職することのデメリット

悩むMR

 

MRから薬剤師に転職することは、当然デメリットもあります。

 

大企業の特権がなくなり一介の薬剤師になるわけですから、失うものもあります。

 

調剤・服薬指導が未経験

やはり大きな不安は「未経験で調剤・服薬指導ができるだろうか」ということではないでしょうか。

 

総合病院の門前薬局や、面で処方せんを受けている調剤薬局なら、1500品目以上の在庫を揃える薬局も少なくありません。

 

最近はジェネリック医薬品が増えているので、カバーしなければならない医薬品は2千、3千と増えていきます…

 

しかし、調剤業務は、3年もあればほぼ覚えられるものです。
市場には数万の医薬品がありますが、医師が処方するメジャーな薬は決まっています。有名な薬を中心に勉強すれば、すぐに仕事に慣れるはずでしょう。

 

MRのバックグラウンドがあれば、コミュニケーションは問題ないです。
むしろ、薬剤師しかやってこなかった人よりも優れていて、見本になるかもしれません。

 

職場環境に馴染むのが大変

調剤薬局やドラッグストアは、20〜30代の薬剤師が多く「若者中心の職場」というイメージです。

 

定年退職後にそういった職場に就職すると、馴染むのに苦労するかもしれません。

 

ドラッグストア時代に、新卒から公務員として務め上げた方が薬剤師として就職してきたことがありました。
しかし、なかなか調剤業務が身につかず、周りのプレッシャーも辛かったようで辞めてしまいました。

 

職場の人間関係、年齢層などは重要なので、転職活動の際には必ず確認するようにしましょう。

 

一般的には年収が落ちてしまう

MRとして長年働いてきた方が最も悩むのは、やはり「年収」です。

 

平均年収が800万円を超えるような業界で働いてくると、年収500〜600万程度の薬剤師は辛いだろうと思います。
生活レベルはなかなか下げるのは難しいものです。

 

妥協しない薬剤師転職を!

転職サイトに登録するMR

 

私の出会った元MRの薬剤師は、自分らしく働けることに満足感を感じている人が多かったです。
そして、会社から高く評価される人達ばかりでした。

 

大手製薬会社の入社試験を突破できるほどですから、元々基礎能力が高いのです。
生え抜きの社員を追い抜いてマネージャーに出世した方や、同僚、患者さんに一目置かれるパート薬剤師もいました。

 

もし、あなたが現状のMRの仕事に疑問を持ち、薬剤師の仕事に興味があるなら、ぜひ頑張って欲しいと思います。
未経験からの薬剤師への転職であっても、きっと活躍できます。

 

ですから、自分を安く売らず、妥協しない転職をしてください。

 

自分を最高に高く売るためには何をすべきか?

とにかく、求人を沢山みることが第一です。
そのためには、転職サイトに複数登録しておくことが効率的です。

 

2度転職している私の経験からして、好条件の求人と出会えるかどうかは「タイミング」。この一言につきます。

 

好条件の求人ほど、転職市場に出るとすぐに誰かのものになってしまいます。
それなら、人材紹介会社からどんどん求人を紹介してもらい、もっとも好条件のものを選ぶのが一番良いです。

 

さらに、年収交渉でも、転職サイトは効果的です。自分でやるよりも年収が上がるからですね。

 

転職サイトに登録すると、専属の転職コンサルタントがつきます。
彼らがあなたに変わって会社側と年収交渉をしてくれるので、非常に楽です。
おそらく、転職コンサルタントなしで800万クラスの高年収を実現するのはなかなか難しいと思います。

 

最初の一つとして登録するなら、ファルマスタッフがいいです。

 

ファルマスタッフは業界最大手の転職サイト。東証プライム上場の日本調剤グループが運営する人材紹介会社であるため、求人の質(好条件、高年収)、転職コンサルタントの質に定評があります。

 

ファルマスタッフは高年収求人に強いことでも有名です。年収800万円の正社員求人、時給4500円以上の派遣薬剤師の求人など、他社には少ない求人を多数保有いています。

 

求人の量と質は、ここを基準に検討するとよいです。

 

転職コンサルタントの質もよく、薬剤師業界に非常に詳しいです。私自身の転職活動でも多くの役立つアドバイスをいただきました。

 

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