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「ドラッグストア薬剤師への転職」まとめ
私は約7年間のドラッグストア勤務経験があります。
レジ打ち、品出し、バックヤード整理、パンの発注からOTC販売、調剤業務、管理薬剤師など「ドラッグストア薬剤師が遭遇するであろう業務」を一通り経験してきました。
その実体験と知人友人の話、最近のドラッグストアの動向も踏まえながら、「ドラッグストア薬剤師への就職・転職」について考えたいと思います。
当サイトでは「ドラッグストアの薬剤師編」でドラッグストア業界と薬剤師の仕事について紹介していますので、そちらもご覧ください。
そんなあなたに伝えたい、ドラッグストア薬剤師のリアル。
ドラッグストアへ行けば、白衣の人が薬売り場に立っていたり、POPを書いています。
ドラッグストア薬剤師の日常はどのようなものでしょうか。
ドラッグストアで扱う商品の種類は多く、日常で使うモノはだいたい置いてあります。
ほとんどの商品は上記の4種類に分類できます。ドラッグストア薬剤師はこれらをより売り上げるために毎日頑張っているわけですね。
しかし、ドラッグストア薬剤師の仕事に大きく影響を与える商品があります。
それが「処方せん医薬品」です。
処方せん医薬品を扱う調剤室があるかどうかで、仕事内容がかなり違ってきます。
調剤室がない場合、ドラッグストアの薬剤師は基本的にドラッグストアの店員としての業務を行います。
品出し、レジ打ち、在庫管理、売り場づくりなどですね。
OTC医薬品の販売では薬剤師が登場するかと思われますが、そうでもありません。登録販売者の登場によりOTC医薬品の約95%が販売可能になったのです。
第一類医薬品と要指導医薬品を販売できるのは薬剤師だけなので、そのシーンでは重宝はされます。店舗に一人は薬剤師が勤務していないと販売できなくなるからです。
しかし、医薬品部門はドラッグストアでもっとも利益が稼げる重要なジャンルであることから、薬剤師ではない店長が担当するケースも多いです。
ドラッグストアに調剤施設がある店舗、いわゆる調剤併設店では、薬剤師は調剤業務を行うことができます。
ただ、その割合は受けている処方せん枚数に左右されます。
店舗の隣に医療機関があって多数の処方せんが発行される診療科の場合、調剤室はフル稼働します。当然薬剤師は調剤に追われ、店舗業務を行う暇がありません。調剤専門となる場合もあります。
しかし、多くの調剤併設店は周辺の医療機関から幅広く処方せんを受ける形(いわゆる面分業)であることから、ほとんど処方せんが持ち込まれない店舗もあります。1日2〜3枚で在庫もほとんど置いてない、という調剤併設店もざらなのです。
スギ薬局は「全店舗に調剤室を!」というスローガンの下、どこの店舗にも調剤室が設置してありますが、ほとんど機能していない店舗もあります。
処方せんをほとんど受けてない場合、薬剤師の仕事内容はドラッグストアの店員とほぼ同じになります。
私は新卒でドラッグストアに就職しました。
明確な理由があったわけではありません。ただ「処方せん医薬品とOTCの両方に関われるから」という安易なものでした。
しかし、実際に働いてみて実感したことがあります。
それは「ドラッグストア薬剤師は商売人である」ということです。良くも悪くもドラッグストアで働く薬剤師は商売人としてのスキルを求められます。
商売とは何か――それはお客様に価値を提供して利益を上げる、ということです。
ドラッグストアの薬剤師は薬剤師である前に社員です。それは、「売上を上げて会社に貢献する」ことを義務づけられていることと同じなんですね。
ここが、調剤薬局や病院との大きな違いでしょう。
ドラッグストアの薬剤師は、医療の観点からドラッグストアを見つつ、商売の観点からも貢献しなければなりません。「自分の持つ知識、スキルを使っていかに売上を上げるか」を考え、結果を出した人が評価され出世していきます。
商売における価値とは何でしょうか?
価格?商品力?サービスの質?
実は売れる商品というのは限られているため、ドラッグストアが扱う商品にそれほど違いはありません。価格も市場価格から大きく下げるということはできないのです。
それなら、ドラッグストアの薬剤師が提供できる価値とは何なのか。
それは「専門的知識に基づいた安心感」です。
白衣を着て「薬剤師」と書かれたネームプレートを付けて医薬品売場に常駐している薬剤師は、それだけでお客様の目に止まります。目立ちますからね。
その薬剤師さんが「笑顔」で「分かりやすく」薬の説明をしてくれたら、お客様は安心して納得して薬を購入されるでしょう。
これは白衣を着ることを許された薬剤師にしかできないことです。
ドラッグストア薬剤師は常にビジネスの視点で仕事を考えなければなりません。
そのため、基本的な数値は把握しておきましょう。売り場で必要な初歩的数値を紹介します。
店舗経営でもっとも基本的な数値。全体像を把握するために重要です。
売上=客数×客単価
また、客単価は(平均単価×買上点数)であるため
売上=客数×平均単価×買上点数
とも表現できます。
売上は当然ながらそのまま利益になるわけではありません。
商品には原価があるので、売上から原価を引いたものが純粋な利益となります。この数値を荒利益といいます。
荒利益=売上−原価
売上に占める荒利益の割合のこと
荒利率=(売上−原価)÷売上
ドラッグストアでもっとも荒利が高いのはやはり薬です。
店舗によって変化はしますが、だいたい
売上構成比 | 30%前後 |
---|---|
荒利率 | 30%前後 |
荒利構成比 |
35%前後 |
ぐらいになります。
逆に洗剤、歯ブラシなどの消耗品は薬の半分以下になることもあります。
ドラッグストア薬剤師は商売人としてのスキルが求められる――この事実を聞くと、「ドラッグストアの薬剤師は薬学の知識を活かせないのかな……」と残念に思う人もいるでしょう。
しかし、全然そんなことはないんですよ。むしろ、ドラッグストア薬剤師は処方せん医薬品とOTC医薬品両方の幅広い知識を求められる高度な仕事なんです。
「ドラッグストア薬剤師は雑用ばかりで、薬剤師本来の仕事ができない」そう聞いて、就職を避けた人はいるかもしれません。
確かに、調剤設備がないとドラッグストアの仕事のみになるので、売り場づくり、在庫の管理など薬以外の仕事が圧倒的に増えるでしょう。
しかし、ドラッグストアの薬剤師でも処方せん医薬品に深く関わる店舗があるのです。
それは、「調剤併設型のドラッグストアで近隣の医療機関から幅広く処方せんを受けている店舗」です。
私が管理薬剤師をしていた店舗は、処方せん枚数は月500枚程度と少ないものの、約1500品目もの医薬品を扱っていました。処方せん発行先の医療機関は100以上になるため、幅広く在庫を持たなければならないのです。
精神科の専門病院でも取り扱う医薬品は600品目ほど。ドラッグストア内の薬局なのにすごい範囲の医薬品を扱っていることが分かります。
実はこのような調剤併設店は珍しくありません。むしろ、隣接する医療機関の処方せんだけに依存せず、近隣から幅広く処方せんを受ける形態、いわゆる「面分業」の薬局は増えているのです。
こういったドラッグストアは、OTC医薬品はもちろんのこと、様々な診療科の処方せんを扱っているので、非常に勉強になります。ドラッグストア薬剤師だから処方せん医薬品に関われない、なんてことはまったくないわけです。
一方で、病院薬剤師からドラッグストアに転職を考えている人で多いのが、「OTC医薬品を覚えられるか不安……」ということではないでしょうか。
実際、新卒から病院に就職した薬剤師に話を聞くと、OTCについてはほとんど無知であるように感じます。その上、ドラッグストアは2〜3万点もの商品を扱っているのはざらです。「覚えきれるかなあ」と不安になるのは当然でしょう。
しかし、OTC医薬品に関して言えば、「ちゃんと勉強すればあっさり身につく」ことがほとんどです。
なぜなら、OTC医薬品は数十種類の成分の組み合わせや成分量をいろいろ変えているだけだからです。
ドラッグストアの薬売り場にいけば、様々なパッケージの薬が所狭しと並んでいます。解熱鎮痛薬、点鼻薬、総合感冒薬、胃腸薬……とそれぞれのジャンルにいろんなメーカーが商品を出していますよね。
ただ、そのパッケージに書かれている成分をみてみると、ほとんど同じであることが分かります。
例えば、解熱・鎮痛成分では
「漢方薬」
これから単剤だったり、配合量を変えて組み合わされたりして使われます。
私がドラッグストア薬剤師の頃に、イブクイック頭痛薬が発売されました。「速攻で解けて効く!」といったキャッチコピーで、有名女優をCMに使って大々的に宣伝されていました。
「そんなに大幅に改良されたのかな?」と思って成分を見ると、基本となる鎮痛薬イブプロフェンに酸化マグネシウムが追加されただけなのです。
酸化マグネシウムが胃酸を中和してイブプロフェンの吸収を促進することで素早い効果が期待でき、かつ胃粘膜にもやさしい――この「素早く効いて胃にもやさしい」フレーズは多くのお客様の心に刺さりましたね。
ただ、酸化マグネシウムは病院で昔から処方されている薬です。下剤としてパンテチンと抱き合わせで処方されるお馴染みの薬ですよね。最近は高マグネシウム血症で騒がれていますがそれも今更感を感じてしまうような普通の薬なのです。
このように、まるで新薬のようなキャッチフレーズで綺麗なパッケージで売り出されたOTC医薬品でも、中身を見ればよくある薬というのがほとんどです。病院や調剤薬局の経験がある薬剤師ならすんなり習得できるものなので、それほど不安になる必要はありません。
なぜが薬剤師業界は、ドラッグストアの薬剤師を下に見るような雰囲気があります。「病院薬剤師は高度な仕事、ドラッグストアの薬剤師はバイトでもできる」と言う人もいます。
ただ、こんなことを言う人はビジネスの大変さを分かってないです。
ドラッグストアの薬剤師はかなりのビジネススキルが求められるのです。
調剤薬局や病院は、基本的には受け身の仕事です。オーダーに従って調剤をしたり、病棟業務を行います。
一方で、ドラッグストアの薬剤師は売上げを作るために、「いかに商品を売るか」を常に考えなければなりません。商品の陳列方法を変える、フェースを増やす、エンドに催事を作ってみる、競合店の売価を調査する、訴求力のあるコピーをPOPに書く……などなど、どんどんアイデアを出していかなければなりません。営業力が求められる仕事なんですよ。
特に病院薬剤師の中には、「商売より医療の方が上」と思っているような人がいます。
まったくの勘違いですよね。モノを売るのは尊い行為なんですよ。
ドラッグストアに来るお客様は何らかの悩みを抱えています。体調が悪かったり、水虫で困っていたり、痔になってしまったとか。その悩みをしっかり聞いて、お客様のニーズを満たす商品をオススメする。それが受け入れられたとき商品が売れるのです。
騙して売っているのではなく、お客様が納得したから購入にいたっている。薬剤師が信頼を得ることができたから「薬が売れた」のです。簡単にできることではありません。
商売によって生み出された付加価値の総額がGDP(国内総生産)、つまり国の豊かさにつながっているわけですから、商売が盛んになることは日本が豊かになることなのです。価値ある行為だと思いませんか?
ドラッグストアの薬剤師は年収が高めです。
「業界別!薬剤師の平均年収まとめ」でも紹介しているように、調剤薬局や病院より100万〜200万円くらい高いイメージですね。
平均年収上位3社(マツキヨ、ウェルシア、スギ)の平均年収は700万円を超えます。調剤薬局や病院ではなかなか出ない数値ですよね。
勤務時間、仕事量は多いですが、年収を第一に考えるならドラッグストアは有りではないでしょうか。
ドラッグストア一店舗あたりに配属される薬剤師の数は少ないです。調剤業務が多いところで3〜4人というところでしょうか。
そのため、比較的若くして管理薬剤師になれます。
私も20代後半で管理薬剤師になり、よい経験をさせていただきました。部下やパートをマネジメントしたり、薬局業務を改善するためのアイデアを出していくことは、大きなスキルアップになります。
調剤併設店の場合、薬局の売上げに関わる数値も管理薬剤師は把握しなければなりません。デットストックや後発品の変更率を改善して、薬局の利益を最大限にする努力をします。
これはそのまま薬局経営者の姿ですよね。ドラッグストアの調剤併設店は、薬局経営を学ぶ上で非常に参考になります。
悩みを持って来店されたお客様に最適なOTC医薬品をオススメするのは、ドラッグストア薬剤師の醍醐味です。最近のドラッグストアは、ガスターなどの胃腸薬、ラミシールのような医療成分の抗真菌剤、ロキソニン、ボルタレンといった解熱鎮痛薬と、切れ味の鋭い薬を扱えるようになっています。
国が医療費を抑制するために「セルフメディケーション」を推進していることもあり、ドラッグストア薬剤師が扱える薬の種類が増えているのです。
医療用として使用されていた医薬品をOTC医薬品にしたスイッチOTCなどはやはり効くので、患者さんも効果を実感しやすいです。「勧めてくれた薬効いたよ!」と喜んでくれると、やりがいありますよね。
ドラッグストアは小売りというビジネスです。そのため、ドラッグストアで働くことでビジネススキルが向上します。
ビジネススキルは商品を売る能力だけではありません。丁寧な接客だったり、患者さんを安心させるトークなど、総合力が問われます。
上記の通り、ドラッグストア薬剤師は年収が高いです。仕事はキツいですが、大手チェーンでマネージャークラスになれば1000万円超えも夢ではありません。
ドラッグストアには日々、様々な業界の人が出入りしています。製薬会社のMRはもちろんのこと、化粧品メーカー、健食・サプリメント、食品、洗剤などなど、生活に必要な商品に関わるあらゆるメーカーとの取引があるわけです。
医療従事者としか関わらない病院より世界が広がりますよね。
ドラッグストアの薬剤師は、社員全体の中では少数です。そのため、ちょっと特別扱いされることもありますね。
女性薬剤師なんかはたまにパートさんに妬まれたりするらしいので、コミュニケーションをとることで仲良くいきたいものです。
ドラッグストアは8時開店、22時閉店とかが普通です。
薬剤師が足りていれば8時間労働でワークライフバランスをとることができます。
問題は結婚退社や育児休暇などで薬剤師不足になると、いっきにブラック化することです。
毎日10時間労働とか過酷な職場になりやすいので注意しましょう。
ドラッグストア薬剤師は同時に複数の仕事をこなさなければなりません。
調剤しながら第一類の販売をし、空いた僅かな時間で担当売り場のメンテナンスをし、レジも手伝い……なんて状況は結構あります。
最近のドラッグストアは薬剤師にレジをさせないようですが、社員が不足していれば入らざるおえません。
「薬剤師の前に店員である」ことを意識してないと、上司からは評価されません。
私は好きでしたが、薬剤師の中には薬以外を扱うことを嫌がる人もいますね。意味のないプライドだと思いますが。
大きなドラッグストアだと2〜3万点もの商品を扱っています。お客様に聞かれて売り場に案内できるように記憶しておくことはもちろんのこと、商品の特徴も説明できなくてはなりません。
調剤併設店で辛いのは「一人薬剤師」ですね。鑑査をする薬剤師がいないので、調剤をすべて自分で完結させなけばなりません。
調剤過誤を怖れて、神経がピリピリしてしまいます。
ドラッグストア薬剤師はどうしても他の医療従事者と知り合う機会が少ないです。
病院で働いていると、医師や看護師から学ぶことは本当に多いのですが、ドラッグストアだとそういった経験が不足してしまいます。
高い意識をもって積極的に学ぶ姿勢が求められます。
調剤薬局や病院と比べて、ドラッグストアの薬剤師はビジネス色が強いです。
ただ、「モノを売る」行為は商売の原点であり、それを実地で学ぶことができるドラッグストアの薬剤師は、従来にはないジャンルで活躍できる可能性があります。
病院に隣接した調剤薬局、いわゆる門前薬局という形は日本独特のものです。欧米諸国ではこのような形は少なく、むしろ調剤併設型のドラッグストアが一般的なのです。
実際、私が留学していたバンクーバーの大手ドラッグストアチェーン、ロンドンドラッグでは、必ず調剤室が設置してありました。薬剤師のライセンスと顔写真が設置された調剤室には毎日たくさんの患者さんが訪れていました。
コンサルティングに長い時間をとっているのも、日本との大きな違いでした。外国の人は医薬品の特徴や副作用に敏感で、薬剤師の話を真面目に聞いているようでしたね。
調剤併設型のドラッグストアはグローバルスタンダードです。日本でも将来、門前薬局が減少する代わりに調剤室を有したドラッグストアが増えていくでしょう。
国は増え続ける医療費を削減するため、セルフメディケーションを推進しています。つまり、安易に受診しないで軽度の症状はOTC医薬品で様子をみたり、健康食品やサプリメントとともに予防医学の知識を身につけて病気にならないようにする、病気を悪化させない、そうゆう考えができる日本人を育成しようとしているのです。
ドラッグストア薬剤師は処方せん医薬品とOTC医薬品両方に知識があります。さらに健康食品やサプリメント、介護用品などの知識もあるため、お客様の生活をトータルでサポートできます。市民の生活の一番近いところにいるのはドラッグストアの薬剤師なんですね。
2009年の改正薬事法により登録販売者が登場しました。OTC医薬品の約95%を販売できる制度の新設により「薬剤師はいらなくなる」と噂されもしました。
しかし、現状そのようなことはありません。むしろ、ドラッグストアにおいて薬剤師の需要はますます高まっています。
長引くデフレと商品が売れない不景気、間近に迫る超高齢化社会において、ドラッグストア各社はどこも生き残りに必死です。そのための差別化として、「健康で長生きしたい」という国民に価値を提供できる薬剤師は貴重なのです。
薬剤師にしかできない処方せん調剤と第一類医薬品の販売機能をもつドラッグストアは、新しい医療機関になりえます。医師会の反対は激しいですが、日本の薬剤師の能力が今まで以上に求められれば日本の医療を支える足腰になりえます。
2055年には60代以上が人口の60%を占めると言われています。そうなれば、もう病院のベットが足りなくなるのは必定です。
国は「病院から地域へ」というスローガンのもと、自宅で最後を迎えることができる医療にスイッチしようとしています。
患者さんが自宅で医療を受ける場合、問題になっているのは「薬のノンコンプライアンス」。複数の薬を飲み分けるのは、高齢者にとっては大変な負担であり、きちんと飲めてないことが多いのです。
今後の薬剤師は薬を調剤するだけでなく、患者さんの生活にまで関わって正しい服薬を支援していくことが求められています。
在宅医療への参加はドラッグストアにとっても差別化を行う上で大変重要であり、調剤ができる薬剤師が求められています。最近では輸液や抗がん剤を扱う薬局も増えてきており、大きな時代の転換期を迎えているように感じます。
最後にドラッグストア薬剤師を目指す人へアドバイスを。
こんな薬剤師ならドラッグストアで上手くいくはず!
ドラッグストア薬剤師は「ビジネス」と「医療」という異質の分野に同時に関わっていかなければなりません。
なぜか薬剤師は「医療のほうが上」という考えをする人がいますが、そんなことはないです。繰り返しますが「モノを売る」ことは尊いことです。
ドラッグストアには医薬品はもちろんのこと、健康食品、サプリメント、洗剤、掃除道具、トイレットペーパー、ペット商品などなど、ものすごい数の商品を扱っています。それらはお客様が必要としているから置いてあるわけです。無用なものを売りつけているわけではありません。
薬剤師がお客様の症状を聞いて、適した医薬品をオススメする。効果と副作用を丁寧に説明する。そこに付加価値が生まれるから商品が売れるわけです。
商品を売ることは生活を豊かにすること。プライドももって仕事をして欲しいですね。
また、ビジネススキルは将来必ず役にたちます。例えば独立して薬局を経営するなら、ドラッグストア薬剤師のほうが上手くいく可能性が高いですよ。病院薬剤師なんかは「売上げ」とか「コスト」という感覚はほとんどないですからね。
ビジネスを分かっているほうが、将来薬剤師を取り巻く環境が激変したとしても生き残る可能性が高いです。
ドラッグストアに就職するなら、早い時期に調剤業務は経験しておきましょう。最初にドラッグストアに配属されてしまうと、調剤にまったく関わらず店長になってしまうかもしれません。
これからドラッグストアにおける調剤の重要性はますます高まります。接客においても、患者さんが飲んでいる処方せん医薬品に関する質問は増えてくるでしょう。調剤業務を知りたい部下に指導をしないといけない場面もあります。
また、調剤のスキルは出世競争において差別化になりえます。
文系社員は、薬剤師をライバル視していることもあります。新卒時に薬剤師手当で5〜10万くらいは差がつくので、妬みもすると思いますよ。「免許もってるだけで高い給料取りやがって。あいつだけには絶対負けない」と対抗心を燃やしているでしょう。
文系社員は店の運営だけを専門にやっています。調剤も行わなければならない薬剤師では、売り場づくりや店舗運営の仕事も文系社員と同レベルで行うのはなかなか苦しいものがあります。
ただ、経営側としては「薬剤師で調剤技術があり、店舗のマネジメントもできる」社員を管理職にしたいはずです。使えますからね。
調剤ができるかどうかは大きいので、必ず経験しておくべきです。
ドラッグストアで身についた接客技術は宝です。どのビジネスでも通用するスキルです。
来店されたお客様に気持よく買い物していただく――とても大事なことですよね。というか、それがドラッグストア薬剤師においてもっとも大きな武器なのかもしれません。
転職を考えているなら、転職サイトを使うのが一番楽です。
プロにアドバイスをもらって、有利に転職活動を進めましょう。
失敗しない薬剤師転職!
転職活動は面倒で苦労が多いものですよね。
しかし、その負担をずっと軽くする方法があります。
それは、キャリアコンサルタントに相談すること。
転職サイトに登録すると、専属のキャリアコンサルタントからアドバイスをもらうことができます。
求人紹介、面接調整、年収交渉などなど、面倒なところを代行してくれます。
転職サイトは無料で利用できるとても便利なサービス。
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