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病院薬剤師は転職に有利?
「病院薬剤師として数年働いてきたけど、そろそろ調剤薬局に転職しようかな」
――こう考えている薬剤師さんは多いと思います。
病院薬剤師は薬学生に人気の職業です。
「チーム医療に関わることができる」「認定・専門薬剤師の資格が取得できる」など、キャリアアップができるのが魅力と言えるでしょう。
しかし、実は人知れず「やっぱり調剤薬局とかに転職しようかな」と悩む薬剤師さんは多いのです。
病院薬剤師が街の薬局に転職したいと思う理由には、何があるでしょうか?
過酷な病院薬剤師の仕事に嫌気がさして、転職を決意する人は多いですね。
病院薬剤師は長時間労働である場合が多いです。激務の急性期病院だど朝5時出勤からの午後21時退社などザラと聞きます。
さらに病院薬剤師は夜勤もあります。
「長時間労働+夜勤でクタクタ。プライベートも何もない…」となれば、転職したくなるは当たり前でしょう。
病院薬剤師は基本的には給料は低いです。
新卒時は年収300万円スタートも普通です。長く勤めれば昇給していきますが、やはり収入が期待できる仕事とは言えないでしょう。
ただ、病院薬剤師は多少給料が低くても勤め続ける人が多いです。それは「収入よりもやりがい」に価値を見出しているからです。
しかし、どうしても給料にこだわらざる負えない時があります。
それは「結婚や子供ができた時」ですね。
特に男性薬剤師は、結婚・出産を期に生活について考えるようになります。
現実問題、家族を食べさせなければならないからです。
こういった理由で、調剤薬局やドラッグストアの薬剤師に転職する人もいます。
女性薬剤師だと、結婚を期に薬局へ転職する人が多いですね。
やはり結婚後の生活・子育てを考えると、働きやすさから調剤薬局・ドラッグストアのパートに転職する人もいます。
薬剤師業界ではなぜか「病院薬剤師はワンランク上」というようなイメージがありますよね。
やはり「難しい選抜試験をクリアして人気の病院に就職した」「医師、看護師と対等に仕事をしてきた」という印象があるからでしょう。
それでは、病院薬剤師の経験は、調剤薬局への転職に有利になるのでしょうか?
通常より好条件の待遇で転職できるのでしょうか?
私は以前、薬局経営者の先輩と飲んでいるとき、「病院薬剤師の経験者が薬局に応募してきたらどう思うか?」について聞いたことがあります。
彼は、名古屋で調剤薬局を5店舗経営している薬剤師でした。
会話の途中で、ふと彼は言いました。
「…病院薬剤師を一回やっていると箔がつくよね」
やはり、病院薬剤師の経験があると、それだけで「臨床に詳しい」というイメージがあるのでしょう。
実際は人によりけりですけどね。
さらに、私は聞きました。
「病院薬剤師の経験や認定・専門資格があれば、転職時の年収が上がることはありますか?」
しかし、彼はこう答えました。
「うーん。それだけで高い時給や年収を提示できるわけじゃないよ。薬局薬剤師に大事なことってそこじゃないんだよなー」
彼が語った「調剤薬局の薬剤師に必要な資質」は、私にとっても大筋納得できるものでした。
私にはドラッグストア・調剤薬局の経験があり、「調剤薬局とはどうゆうものか」がイメージできていたからです。
それでは、調剤薬局の経営者が薬剤師に求めることとは何でしょうか?
「どんな薬剤師が欲しいのか?」「どんな能力のある薬剤師を高く評価するのか」説明します。
率直に言って、調剤薬局薬剤師に求められるのは「コミュニケーション能力」です。
臨床経験や学術的な知識よりもずっと大事ですし、評価されます。
これは、「病院」と「調剤薬局」の立ち位置が違うからです。
「調剤薬局は医療機関」と認識され始めましたが、やはり調剤薬局はビジネスです。
大手調剤薬局チェーンのほどんどは株式会社であり、営利組織です。「利益を出すことが使命」であり、そうでなければやっていけません。
非営利組織である病院とはそもそも立ち位置が違うわけです。
ビジネスである以上、調剤薬局にとって大事なものは「処方箋枚数」であり、それを運んでくる「お客様」です。
つまり、お客様である「患者様」に好印象を与える話し方、立ち振るまいができる薬剤師は、経営者にとって素晴らしい社員です。
薬局チェーンの間で処方箋獲得競争が激化する中、企業は何で差別化されるでしょうか?
それは、「患者サービス」です。扱う商品が同じであるなら、「接遇」で差別するしかないわけです。
「マナーが素晴らしい薬剤師」「気遣いができてやさしい薬剤師」「薬のことを丁寧に分かりやすく説明できる薬剤師」
こういった、ファンができるほどの薬剤師なら、多くの患者さんを集客できます。結果、処方箋枚数アップ、売上げアップにつながります。
「患者さんを集められる薬剤師」なら、経営者は「高い給料を払っても働いて欲しい」と思うものです。
調剤薬局は意外と、クレームが発生しやすい環境です。
体調不良で来店する人がほとんどなわけですから、みなさん楽しい気分ではありません。
そのため、「待ち時間の長さ」「職員の不快な対応」などちょっとしたことで、すぐにクレームが爆発します。
そのため、クレーム対応ができる薬剤師も評価されますね。
怒り狂う患者さんの話をじっくりと聞き、落ち着いてもらう。誠心誠意謝罪し、良い気分で帰ってもらう。
こういった行動ができる薬剤師は、薬局長など管理職に出世できます。
最後に、病院から調剤薬局へ転職する薬剤師さんへアドバイスを。
これができれば大丈夫です!
転職したら、まずはその薬局のやり方に従いましょう。
多少おかしいと感じても、最初から主張しすぎてはいけません。
たぶん調剤薬局のみなさんはあなたを「病院薬剤師の人だ…」と意識してますよ。
やる気を出していきなり改善点などを言おうものなら、「協調性のない人!」というレッテルを貼られてしまいます。
「郷に入っては郷に従え」と言うように、まずは業務の流れを覚えて信頼を得ましょう。
自分の色を出していくのは、周りから信頼を得てからです。
いくら臨床経験や学術的知識が豊富でも、それをひけらかすのはやめましょう。
管理薬剤師の人は「すごいですね」と褒めてきても、内心面白くはないでしょう。
調剤薬局には調剤薬局の、病院には病院の専門性があるわけで、どちらが偉いというものではありません。
知識があっても「聞かれたら答える」くらいが丁度良いです。
病院薬剤師には、患者さんに説明するとき、やたら難しい言葉を使う人がいます。
専門用語を連発したり、早口過ぎると、患者さんはほとんど理解できません。それどころか不快に感じるでしょう。
逆に「ゆっくり・丁寧に・わかりやすく」説明できるなら、患者さんにも他の職員にも好印象を与えます。
「どうしたらもっと分かりやすくできるのか」「どうしたらもっと患者さんに話を聞いてもらえるのか」――しっかり考えて実践できる薬剤師でありたいものです。
頭でっかちの病院薬剤師は評価されません。
しかし、知識・経験に加えて、従業員や患者さんと良好な人間関係が築ける薬剤師なら、経営者は高く評価します。いや、「ぜひともウチに来てほしい!」と思うはずですよ。
ここに書いたことを少しだけ頭の片隅に置いて、転職活動を始めていただければ幸いです。
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