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CRAは甘くない…
CRAが激務である事はご存知の方も多いかと思いますが、ただの激務であればそのような仕事は他にも沢山あります。
しかしその中でも、CRAは身体を壊す人が多いと言われる仕事です。
あまり公にされる事もないCRAの仕事のきつさ、デメリットなども含めてお話をして行きたいと思います。
執筆者:E氏
大手CROに勤務。
CRA(臨床開発モニター)からDM(データマネージャー)を経て教育研修室へ配属。新入社員の教育や継続研修を担当。
CRAは延々とスケジュールを自分と組み、スケジュール通りに仕事をするのみです。
派手さも自分の裁量も無いと言えます。
ただひたすら症例報告書とカルテを眺めて比較検討する仕事と言えるでしょう。
まず、転職サイトなどで多く見られる表現についてダメ出しをしていきます。
(→実際)ホテルに直行、朝一に病院、夜に医師と面会をしてそのまま帰宅です。
移動時間の間もプロトコールを熟読したり、スケジューリングをしたり、モニタリング報告書を書きます。
ほんの少しの旅気分は駅弁を食べる事くらいでしょうか。
(→実際)QCやDMがミスを指摘するのは、それが仕事だからです。
計画書に基づいて感情を一切排除して、ミスを指摘して修正をさせます。
CRAがどんなに忙しかろうが、精神的に潰れそうであろうが、それは無関係です。
計画書通りにモニタリングが出来ていなければクエリの嵐で帰宅する事もままならないでしょう。
(→実際)自分の好きな勉強を続けていく訳ではなく、業務に必要な勉強に限定されます。
知識があるに越したことはありませんが、それよりもスケジュール通りに仕事をこなし、モニタリングでミスを起こさない技術の方が重要でしょう。
医療機関の選定業務と言っても、ほとんどの場合クライアントの方で医療機関は決まっている事が多いでしょう。
そこに自分の判断や裁量の入る余地はありません。
特許の取得を目的としているので、とにかく早く治験を終了させたいのがクライアントの本音です。
治験審査委員会に医師から申請を出す状況でも、常識的に考えて次の月に回すであろう日程であっても、無理やり当月にねじ込む事があります。
そうすれば医師の負担も激増しますし、審査書類を準備するCRAの負担も激増します。
医師との関係が悪化してまったら大惨事です。
スケジュール通りに仕事をこなす事が重要なはずですが、クライアントの意向には逆らえないという弱い立場がCROのCRAなのです。
症例の組み込みが遅れている場合やスケジュール的に遅いと判断された場合、クライアントや上司から猛烈なプッシュが掛かります。
開発部のデスクで泣いている女性CRAを見かける事もあります。
人の死に直面する医療従事者たる有資格者が、あまりのプレッシャーに涙を流す事を想像して頂ければ、どれほどの精神的な負担が掛かっていたのかは分かるかと思います。
CRAはCROの中心的な職種なのですが、法律から見ても最も弱い立場と言えます。
QCやDM、QAは容赦なくCRAの仕事にダメ出しをします。
しかし、それが法律で定められた治験の要件なのですから、お互い辛い立場とも言えます。
CRAが一番追い込まれるのは、治験が忙しくなった段階でのDMからのクエリ(修正依頼)の嵐が来た時です。
しっかりとモニタリングを遂行して、チェックミスが無ければDMからクエリが上がってくる事はありません。
しかし、仕事にあまり慣れていない新人CRAの方は特に、DMからの修正依頼で心を病んでしまう方も多いようです。
なんとか辻褄を合わせようと奮闘するのですが、その努力もむなしく再度の出張を余儀なくされる事もあります。
たった1文字の修正の為に、1日かけて出張です。
出張経費についてクライアントや上司から指摘される事もあります。
極端な話で突き詰めてしまえば、CRAは症例報告書と患者カルテを比較して、間違いが無いかを確認する仕事がメインです。
その業務さえしっかりと遂行出来れば、自分の時間を作る事もストレスをあまり抱える事も無いでしょう。
ただし、その業務こそが大変なのです。
また、それだけギスギスした仕事なので、人間関係を著しく損ねる事も多くあります。
人間関係が壊れてしまえば、会社で顔を合わせるだけでもストレスです。
そうなると多くのCRAの方は転職を考えると聞いた事があります。
どうしても女性の多い職場だと、人間関係の問題は生じるようですね。
ベテランのCRAになれば、モニタリングの精度も上がってクエリの件数も減ります。
そのレベルまで到達出来る人数の割合は分かりませんが、そこまで頑張れる人が一握りである事も、また事実です。
転職サイトに書いてある表面的なメリットや、待遇の良さを鵜呑みにするのはお勧めできません。
例え身体を壊したとしても彼らは一切の責任を取りませんし、会社ですら責任は取らない事がほとんどです。
しっかりと自分の目標とする仕事を見据えて、正しい情報を元にどんな仕事かを見計らう事が重要と言えるでしょう。
誰しもが簡単に出来る仕事ではない事をしっかりと認識して、自分の性格がCRAに向いているかを見極めましょう。
(E氏執筆ここまで)
経験者が語るように、CRAは決して楽な仕事ではありません。
大変なストレスで追い込まれたり、激務で体を壊してしまう人がいることも事実。
いくら将来的にキャリアアップが望めるとしても、働けなくなってしまえば元も子もありません。
しかし、CRAが激務だとしても、その程度は会社によって違います。
社員のワークライフバランスを大事にする会社も存在します。
それだけにCRAの成功は会社選びで決まるといっても過言ではないわけです。
CRAは転職によってキャリアアップ、年収アップが期待できる業界なので、今の仕事が辛ければいろんな選択肢を用意しておくことは必要ではないでしょうか。
関連記事:CRAの年収はどうしたら上がるのか?CRA経験者が解説
いつでも動けるように転職サイトには登録しておくとよいです。
というか、使わないと損です。
転職サイトは、人材紹介会社が運営している転職支援サービス。
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薬剤師免許を持ったCRAの方なら、いっそのこと薬剤師に転職してしまう、という選択肢もあります。
CRAと薬剤師はまったく違う業界ですが「薬に関わる」という点は同じです。
CRAで培った疾患・薬理に関する知識、医師とのコミュニケーション能力は、病院、薬局で必ず役に立ちます。
それに、薬剤師はなんだかんだ定時で終わりますしね(笑)。CRAのように激務で追い詰められることもありません。
薬剤師の仕事に興味があるなら、下記記事を参考にしてみてください。
ただ、ネックになってくるのがやはり年収でしょう。
薬剤師はCRAのようにキャリアを積めば高年収が期待できる仕事ではありません。一般的に昇給が少ないからですね。
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CRAは「医師を相手にする営業職」の側面があります。
そのため、「MR経験があるとCRAへの転職が有利になる」と言われるように、CRAとMRの仕事は実はよく似ています。
もしあなたが薬剤師免許をもつCRAで、「薬剤師への転職」を一度でも考えたことがあるなら、MRをCRAに置き換えて下記記事を読んでみてください。
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