製薬会社のDI業務!仕事内容、やりがい、年収について経験者が解説!

DI業務

 

 

  • DI業務に興味があるけど実際何をやっているのかわからない。
  • 薬に詳しくないとできないの?
  • DI業務って製薬会社がやるんでしょ?
  • そもそも病院や薬局から製薬会社のDI室に転職なんてできるの?

 

そんなことを考えたことがある方もいるのではないでしょうか。

 

私も、DI業務に興味があるけど踏み出せない一人でした。そこで、総合病院に勤務していたけれど、思い切って製薬会社のDI業務に転職した私の経験を書いていきたいと思います。

 

 

私は現在、製薬会社のDI室で働いています。
しかし、製薬会社のDI業務は多くがアウトソーシングしており、私はそれを受託している会社の正社員です。つまり、製薬会社で働いているけれども、自分の雇い主は別の企業ということになります。

 

執筆者:Rさん

 

病院薬剤師として勤務後、製薬会社のDI業務受託会社に勤務

 

DI業務ってどういう仕事?

DI業務とは

DI業務とは「Drug Information(ドラッグインフォメーション)」の略で、医薬品の情報を扱う仕事です。その業務内容は主に次の3つからなります。

@医薬品情報の収集

医薬品の情報は日々アップデートされています。新薬もどんどん出ますし、ガイドラインも改訂されていきます。昨日までの情報が、今日はもう使えないかもしれません。正しい情報を伝えるためにも、最新の情報の収集が欠かせません。

 

A医薬品情報の管理

収集した情報を整理せず放置していたら、必要なときに必要な情報が得られません。これでは宝の持ち腐れです。収集した情報の適切な管理がとても重要になってきます。

 

B医薬品情報の提供

臨床の医師や薬剤師、時には患者のニーズに応じて、迅速かつ的確に情報を提供します。問い合わせの対応はもちろん、医薬品に重大な副作用が出た場合には、イエローレターやブルーレター等の情報を発信する必要もあります。また、学術資材、医薬品の添付文書やインタビューフォーム、くすりのしおり等を作成・改訂し、提供するのも重要な仕事です。

 

私の実際の仕事内容は?

DI業務の中にも部署はいくつかありますが、MRからの問い合わせに対応し、情報を提供することが私の主な仕事です。

 

皆さんの中にも、臨床で働いていて疑問が生じたり、製品の勉強会でMRに質問したりという経験がある方もいるかもしれません。MRも質問内容を自分で調べることができる場合もあれば、多忙だったり、情報が少なかったりして苦戦することもあります。
そんなMRの困ったときの相談相手となることが、私の仕事です。

 

つまり、MRの相談に迅速に、わかりやすく、的確に回答することが業務となります。その情報がMRを介して臨床に提供されているのです。

 

1日のスケジュール

私のスケジュールはざっとこんな感じです。

 

8:30

出社
朝ミーティングやメールチェック

 

9:00

DI業務(受電開始)
問い合わせの対応、記録の作成
空いている時間は自己学習

 

12:00

ランチ

 

13:00

DI業務(受電開始)
問い合わせの対応、記録の作成
空いている時間は自己学習

 

17:00

受電終了、後処理

 

17:30

退社

 

DI業務に求められる能力は?

DI業務

知識に対する貪欲さ

医療は進化し続け、新薬もどんどん出てきます。患者さんもきっと最良の医療を受けたいですよね。そのためにも、私たちDI担当は、最新の情報を臨床に届けなければなりません。

 

古い情報を毎日アップデートする必要があるため、知識に対して貪欲に、学び続ける意欲が大切です。

 

欠かせないビジネスマナー

私たちは製薬会社を代表して問い合わせを受けているので、私たちへの評価はそのまま製薬会社の評価に繋がります。製薬会社から仕事を請け負っているため、最低限のビジネスマナーは欠かせません。

 

あるに越したことはない英語能力

DI業務は海外の情報を得るために、英語文献や海外のガイドラインを読むことも多いです。最近は翻訳サイトもあり英語を読めなくても何とかなりますが、限られた時間内で情報を収集しなければならないため、最低限の英語能力があるに越したことはないです。

 

意外と必要なコミュニケーション能力

私たちは臨床の医師や薬剤師、MRから主に電話で問い合わせを受けます。
相手の顔が見えないため、声だけでコミュニケーションをとらなければなりません。話し方はもちろん、声のトーンやスピード、傾聴と共感等の能力が求められます。相手の求めている情報を的確に収集・提供するためには、円滑な関係を築くことが欠かせません。

 

臨床での経験

DI業務は未経験者には難しい、転職する勇気がないと思っている方もいるのではないでしょうか。

 

私は、転職者だからこそ、DIは輝くと思っています。

 

例えば、「抗生物質Aとリンゲル液Bの配合変化を知りたい」という問い合わせがあったけれど、情報がなかった場合について考えてみます。

 

「情報がありません」という回答は、間違ってはいません。しかし、質問の背景としては、これ以上ルートがとれない等で、抗生物質Aとリンゲル液Bを混ぜざるを得ない状況かもしれません。リンゲル液Bの情報がないとしても、類薬リンゲル液Cの情報を提供できればきっと助けになると思います。

 

転職者は臨床の経験がある方が多いので、臨床で困っていることやどのような情報が求められているのかがイメージしやすいのではないでしょうか。臨床での経験は、相手のニーズを把握し、情報を的確に提供するためには非常に大きな助けになると思います。

 

何より大事な、相手に寄り添う思いやり

DI室には、さまざまな問い合わせがきます。的確な情報を提供できる場合もあれば、「情報がありません」と回答することもあります。

 

しかし、「情報がない」とだけ言われてしまった臨床の医師や薬剤師、MRはどう思うでしょう。立場は違いますが、皆それぞれ患者の治療に役立てたいと思い、何かしらの情報を得ようとして問い合わせをしているのではないでしょうか。

 

それぞれの立場や問い合わせの背景をしっかり把握し、的確な情報がない場合でも、少しでも参考となる情報を提供できることが、DI業務において必要ではないかと思います。

 

DI業務の労働環境は?

DI業務

職場の雰囲気は?どんな人が働いているの?

DI業務はデスクワークが中心となるため、オフィスのような環境で業務を行っています。
中途入社が多く、薬剤師や看護師、栄養士、MR等、さまざまな方が働いています。前職での経験を活かしながら、お互いに刺激し合える環境です。

 

気になる福利厚生は?有給や産休はとれるの?

基本的に土日祝日は休みです。有給や産休・育休も取りやすいため、福利厚生は手厚いと思います。

 

お給料ってどのくらい?

年収400万〜600万程度で、調剤薬局やドラッグストアと比較すると決して高いとは言えないかもしれません。

 

DI業務のやりがい

臨床の医師や薬剤師に喜んでもらえる!

DI担当は、医薬品情報のプロフェッショナルです。医師や薬剤師からの問い合わせに迅速・的確に答えられたときはやはり嬉しいですね。実際に情報が役立ったとフィードバックを受けるとモチベーションも上がります。

 

患者さんの治療に貢献できる!

実際に見ることはできませんが、自分の提供した情報が患者の治療に役立っていることはやりがいを感じますし、DI業務最大の魅力だと思います。DI業務は縁の下の力持ち的な存在ですが、医療に欠かせない仕事です。

 

学べることは無限大!

医療は今後もどんどん進歩し、薬ももっと増えるでしょう。知識の習得に終わりはありません。DI室には最新の情報が入ってくるので、学べることは無限大です!自分のやる気次第で、いくらでもスキルアップができる仕事です。

 

 

自分が製薬会社のDI業務に感じるメリット・デメリット

メリット

やりがいがあり、スキルアップにもつながる

自分が提供した情報が臨床で役立っていると実感できるため、とてもやりがいがあります。また、医療に関する知識だけでなく、文献の読み方、英語能力、言葉遣い等のコミュニケーション能力も磨くことができます。

 

女性にも働きやすい環境

暦通りの勤務で残業もほとんどないため、ライフワークバランスもとても良いです。産休・育休を取得されている方も多くいます。

 

薬剤師は女性の割合が高く、妊娠・出産等のライフイベントもあるため、妊娠・出産を機に仕事を辞めてしまうこともあると思います。DI業務はデスクワークなので身体的負担も少なく、長く続けられる仕事ではないかと思います。

 

デメリット

患者が良くなるところを直接みることはできない

医療に貢献しているとは言え、患者が良くなるところを実際に見ることはできません。患者の傍で働いていたいという方には不向きかもしれません。

 

運動不足で体が…

デスクワーク中心なので、腰が痛いです。私は休憩の度にスクワットをしています。

 

お給料はあまり…?

年収も決して高いとは言えないため不満に思う方もいるかもしれませんが、福利厚生と働きやすさを考慮するとちょうど良いのではないかと思います。

 

情報のみの提供しかできない

私が感じる最大のデメリットは、良くも悪くも製薬会社のDI業務であることです。
製薬会社は試験を行っていない不確かなデータを提供するわけにはいきません。そのため、例えば配合変化の問い合わせでデータがなかった場合、「pH変動試験のデータからおそらくこの2剤は混合できるだろう」と自分が思ったとしても、データがなければ、「データがありません」と答えなければなりません。

 

あくまで情報提供にとどまり、臨床での判断は相手にお願いすることになります。「自分だったらこうする」、「これを伝えたい」と思っても伝えられないことが、業務をしていてもやもやするところです。

 

 

 

DI業務の仕事内容や、やりがいについて書いてきましたが、私も転職したばかりでまだまだ学ぶことが多いです。仕事ややりがいも、もっと他にもあるかもしれませんが、この記事から少しでもDI業務に興味をもっていただけると嬉しいです。


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