OTCのみの薬剤師に必要な専門性とメリット・デメリット

ドラッグストア薬剤師

「OTCのみの薬剤師」が選ばれる理由

 

 

ドラッグストアとひとくちに言っても、調剤専門なのか、調剤併設なのか、OTC専門なのかと大きく3つに分けられます。

 

OTC専門で働いている薬剤師の数は調剤専門や調剤併設と比べると少なく、OTCのみで働いている薬剤師の仕事内容を直接聞くことは難しいのが現状です。

 

そこで、OTC専門薬剤師の仕事内容OTCだけを扱うメリットやデメリットなどを、実際の経験を元に詳しくご紹介します。

 

実際にOTC専門として働いていたからこそ分かる情報をお伝えしていきます。

 

OTC専門の薬剤師の仕事内容とは?

OTCのみの薬剤師って、一体どのような仕事を毎日しているのでしょうか。
一般的な薬剤師が行っている調剤という業務を一切しないわけですから、仕事内容が気になる方も多いでしょう。

 

ここではOTC専門の薬剤師が毎日どのような仕事をしているのか、具体的な仕事内容を3つご紹介します。

 

医薬品の販売

OTC薬剤師が最も力を発揮すべき業務が医薬品の販売です。

 

薬剤師しか販売できない要指導医薬品や一類医薬品の販売はもちろん、その他の医薬品についてもお客様の声を聞きながら適切なものを選んでいきます。

 

しかし、ただただ医薬品を販売するだけなら薬剤師に限らず登録販売者でもできます。どうしたら薬剤師ならではの力を発揮することができるのでしょうか。

 

それは以下の3つです。

  1. 他に飲んでいるお薬との飲み合わせを確認する
  2. お客様に合うお薬の候補をいくつか出してあげる
  3. 市販薬だけではなく、病院のお薬のご紹介もする

これらができると、薬剤師の資格を生かして仕事ができていると言えるでしょう。

 

他に飲んでいるお薬の確認はOTCでも大事ですのでできるだけ行います。

 

お客様のお話を聞いてみると「病院で◯◯のお薬を貰っている」という方は非常に多いです。

 

「病院でこれを貰っているんだけど似たようなお薬はある?」と聞かれることも少なくありません。

 

そのため意外と医療用医薬品に触れる機会があります。

 

他に、お薬の候補をいくつか出してあげるのも大事です。
3つくらい候補を出して、それぞれの特徴を説明することで、だいたいのお客様はしっかり納得した上でお薬を買うことができます。

 

そして、意外と大事なのが病院のお薬のご紹介です。
「病院にはこのようなお薬もあるんですよ」とお伝えすることで受診勧告もできますし、市販薬でなかなか効果がでないお客様に安心感を与えることもできます。

 

売り場作り

ドラッグストアではどんどん新しい商品が入ってきます。
売り場は鮮度が大事ですので新商品は即日展開が基本。どこに展開するのか、どの商品の横に出すのか、スペースがない場合はどの商品を削るのかなどを考えて売り場を確保します。

 

また、新商品とは関係なく、年に数回がっつり売り場を変える棚替えという作業も必要。こちらは1日がかりで作業をします。

 

一度でも経験すると分かるのですが、売り場を変えるというのはとても大変な作業です。

 

売りたい商品はできるだけお客様の目線の高さに合わせて置かなければいけませんし、お薬の種類や入っている成分、値段なども上下左右の商品でつながりを持たせて配置する必要があります。体力と頭を使う作業です。

 

お店の数値管理

売上や粗利を常に気にしなければならないOTC専門として働く場合は、お店の数値管理も毎日行う必要があります。

 

前年の売上を超えるための予算を組み、1日あたりの売上目標を作成。この目標を超えるためにはどういう店頭作りをしたら良いか、どういう商品を仕掛けていけばいいのかなども考えていきます。

 

OTC薬剤師に求められている専門性とは?

OTC薬剤師に求められている専門性とは何だと思いますか?

 

それはもちろん、薬に関する専門性でしょう。

 

ただ、薬の知識を知っているだけでは何も意味がありません。お客様に必要な成分が何なのかを考え、商品を選んでいく判断力が必要です。

 

調剤薬局や病院とは違い、処方せんが手元にない状態で、相手に必要な薬を選択していくスキルには、薬剤師によって大きな差があります。

 

ベースとなる薬の基礎知識に加えて、どの商品にどのような成分が入っているのか、商品ごとの違いは何かを頭に入れておかなければなりません。

 

さらにこれらに加えて必要な情報をお客様から引き出せるコミュニケーション能力も必要です。

 

OTC専門薬剤師のメリット・デメリット

OTC専門の薬剤師として働いてみようかなと思われている方が気になるのが、実際に働いていく上でのメリットやデメリットです。
薬剤師なのに処方せんを扱わないという働き方はどのようなメリットやデメリットをもたらすのでしょうか。

 

OTC専門の薬剤師のメリット

自分でお客様の状態を判断して薬を選ぶ能力がつく

処方せんがない以上、お客様の状態を判断するのは自分です。検査結果や既往歴なども見られません。

 

ということは、自分でお客様の状態を判断する材料を聞き出して、多くのお薬の中から適しているものを選んでいく必要があります。

 

自分で症状を見て、自分でお薬を選ぶ。これは調剤薬局や病院で働いていては経験できないことです。

 

健康食品や化粧品などにも詳しくなれる

OTCのみのドラッグストアで働いていると、お客様からはさまざまなことを聞かれます。

 

「どのサプリメントがおすすめ?」「これとこれは何が違うの?」「シミにおすすめなのはどの化粧水?」と、とにかく何でも聞かれます。

 

薬剤師は薬の専門家ですが、お客様からすると薬剤師なら何でも知っているというイメージを持たれている方も少なくないようで、さまざまな質問を受けることになるのです。

 

健康食品や化粧品も、一歩足を踏み込んでみると意外と楽しいものです。薬剤師の資格を持ちながら化粧品担当として働いている人もいます。

 

薬剤師以外の働き方も選択できる

OTCのみの売り場で働くと、薬剤師以外の道にも進むことができます。

 

2つ目のメリットでも少しお話した化粧品担当として働く人もいますし、本社に行って人事部商品開発部で働く人もいます。

 

人事部に入ると新卒を確保するための懇親会の企画や就職説明会などを担当。人前に出ることが好きな人にはとても向いているでしょう。

 

商品開発部は、新商品となる商品のコンセプトやパッケージのデザインなどを行います。

 

薬剤師の中には「それほど薬剤師としての仕事にこだわりを持っていない」という方もいると思います。また、「薬剤師以外のことにもチャレンジしていきたい」という方もいるでしょう。
OTCのみのドラッグストアではさまざまな働き方を選択できます。

 

OTC専門の薬剤師のデメリット

薬剤師の資格が関係ない仕事の方が多い

一般的なドラッグストアであればお薬を売る機会よりも売り場管理やその他の雑務に追われる時間の方が多いでしょう。

 

シフト制作や会社への報告書、商品管理などに追われるため、要指導医薬品や一類医薬品を購入希望の方以外は他のスタッフにお薬の販売を任せることが多くなってしまいます。

 

逆に繁忙店では一日中レジでお薬の販売をすることが多いです。どこのお店に配属されるのかにもよりますが、思ったよりもお薬に触れる機会が少ない場合もあります。

 

また、調剤をする機会がないため、調剤薬局や病院と比べると医療用医薬品に触れる機会がどうしても減ってしまいます。

 

拘束時間が長くなりやすい

ドラッグストアは常に薬剤師を欲しています。なぜなら、薬剤師が常時不足しているからです。

 

そのため、薬剤師のシフトは長時間勤務になりやすいという特徴があります。もちろんこれも店舗によるのですが、中には8時間勤務で済む日の方が少ないという店舗も。

 

ほとんど毎日10時間近く働いていた薬剤師も実際にいました。薬剤師の人手不足がゆえに労働時間が長くなりやすいのです。

 

OTC専門薬剤師は子育てとの両立しながら働ける?

世間一般的にはドラッグストアの薬剤師は忙しいというイメージがあるかもしれませんが、実は子育てのために調剤薬局からドラッグストアへ転職してくる方が多いです。

 

特にパートとして働いている薬剤師の多くは元々は調剤薬局で働いていた方たちでした。ドラッグストアは薬剤師以外にもたくさんのスタッフがいるため、急な用事も比較的休みやすいのです。

 

調剤の場合は時間帯によっては自分1人しか薬剤師いないなんてこともあり、どうしても休めないこともあるのを考えると確かにドラッグストアの方が休みやすいと考えられます。

 

パート以外に正社員でも、子育てをしながら働いている薬剤師は大勢おり、育児短時間勤務制度を利用しながら子育てと両立して働いています。

 

OTC専門の薬剤師の年収は低い?高い?

OTC専門の薬剤師の年収は他の職種と比べると高い傾向にあります。なぜなら、OTC専門のドラッグストアにはなかなか薬剤師が集まらないためです。調剤ができないので残念ながらあまり人気がある職種ではないのです。

 

そのため、調剤薬局や病院と比べると年収は高め。年収が他と比べて高いことから、病院からドラッグストアに転職される方も実は多いです。
同じドラッグストアでも、調剤よりもOTCの方を高めの年収に設定しているところが多くあります。

 

調剤薬局や病院は年収400万円台が多い中、ドラッグストアは初任給でも500万円を超えることが珍しくないことから、年収は高めであると言えます。

 

ちなみにですが、店長やSV、課長クラスともなると年収700万円から1000万円ほどにまで上がるので、頑張り次第では高年収も夢ではありません。

 

自分に合うOTC薬剤師の求人を見つけるには?

多くのお客様の接客を通して医薬品販売に関わりたいという方もいれば、売り場やお店の管理をしていきたいという方もいます。

 

残業してどんどんお金を稼ぎたいという方もいれば、残業せずにすぐに帰りたいという方もいます。

 

人によって希望する条件は様々です。では、どうすれば自分に合うOTC薬剤師の求人を見つけることができるのでしょうか。

 

それは、実はとても簡単なことで、転職サイトを活用すれば良いのです。転職サイトに登録すると主に以下のようなメリットが得られます。

  • 自分の希望に合う求人を紹介してくれる
  • 求人先に交渉して年収を上げてくれる
  • 子育てをしながらでも働きやすい職場を紹介してくれる

他にも家から近いところだったり、残業がないところだったり、とにかくいろいろな希望に合わせた求人を紹介してもらえます。

 

もしも、自分に合うドラッグストアでOTC専門として働いてみたいという方は、転職サイトを利用してみると良いでしょう。使うのと使わないのとでは、良い職場に出会える確率がぐっと変わります。

 

関連記事薬剤師専門の転職サイトを賢く利用しよう

まとめ

OTCのみを扱うドラッグストアは調剤がないために、なかなか働く勇気が出ない方もいるかと思います。

 

しかし、思っているよりも「病院で貰っているあのお薬に似ているものはある?」「これは一緒に飲んで大丈夫?」と聞かれることが多いもの。まったく医療用医薬品から離れてしまうわけではないのでご安心を。

 

ドラッグストアは多数の店舗を持っているため、店舗によって働きやすさが変わります。残業が少ない、子育てをしながらでも働ける、このように自分に合う職場に転職するためには転職サイトを活用するのがベスト。

 

しっかり希望を伝えることで満足のいく転職ができるでしょう。ドラッグストアはどんどん店舗数を増やしていっていますので、きっとあなたに合う職場があるはずです。


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