暴利をむさぼる調剤薬局経営者|薬剤師の給料は高いか | 薬剤師の仕事研究室

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暴利をむさぼる調剤薬局経営者 | 薬剤師の給料は高いか

 

2010年、東証1部上場企業を対象にした年収1億円以上の役員報酬の調査で、日本調剤が一躍注目されました。

 

同社の創業者で社長のM氏が、子会社の報酬分も含めると、総額4億7726万円もの報酬を得ていたことが明らかになり、世間を騒がせました。

 

特に医師会からの抗議は強く、当時の医師会副理事長の「医師は粥をすすり、薬剤師はすき焼き三昧」という発言は、調剤薬局のあり方に大きな波紋を投じました。

 

 

健康保険をむさぼり高額報酬

 

日本調剤社長の報酬は、他社の経営者の報酬と比べても破格です。

 

ドラッグストア最大手のマツモトキヨシホールディングス(以下 マツキヨ)がグループ全体で約1200店を擁していながら、松本南海雄会長の報酬は
1億円台にすぎないのと比べても、いかにM氏の報酬が高額であるかがわかります。

 

2010年3月期決算によると、日本調剤は売上高982億6000万円、経常利益30億9800万円。業績を上げた企業の経営者は、高い報酬を得ることができる――これは資本主義社会では間違ってはいません。

 

しかし問題は、日本調剤が健康保険から収益を得ている企業である、ということです。

 

国民の血税から作られた健康保険という財源から4億もの金を懐に入れる――これは法的に許されても、倫理的に許されるのでしょうか。

 

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薬剤師の給料は高いか

 

上記の医師会副理事長の言葉のように、薬剤師はその仕事に比して高い報酬を得ているのでしょうか。

 

国税庁の民間給与実態統計調査によると、日本のサラリーマンの平均年収は408万円(平成24年)です。
平成20年のリーマンショックによる世界的な金融危機、追い打ちをかけるように平成23年3月11日に東日本大震災が発生し、日本経済に深刻な影響を与えました。アベノミクス効果で円安や日経平均株価上昇など回復基調になっていますが、サラリーマンの平均年収は10年前と比べて9%も下落しています。

 

対して、薬剤師の平均年収は529万円(平均年齢:39.1歳 平均勤続年数:7.6年)
サラリーマンの平均年収より120万円高い結果となっています。

 

これを見て「薬剤師は儲けすぎだ!」という人もいるかもしれません。
しかし、私はそうは思いません。

 

薬剤師は高い専門性が必要とされる仕事です。
また、仕事のミスが生命の危険に直結するため、重大な責任を伴う職でもあります。

 

薬剤師を養成するには6年制大学を卒業し、国家試験に合格しなければなりません。長い時間と高いコストがかかっているのです。

 

先進国である欧米諸国の薬剤師と比べても、日本の薬剤師の年収がいかに低いかがわかります。

 

例えば、米国の薬剤師の平均年収は約1000万円、カナダの薬剤師においては約800〜900万円です。また、フランスでは、薬剤師は医師よりも人気の職業であり、薬学部の学費は全額国費から支給されます。

 

薬剤師の歴史や文化、国民性、保険制度などにおいて、日本と欧米諸国の薬剤師にはかなりの違いがありますが、それを踏まえても日本の薬剤師の年収が高すぎるとは言えないでしょう。

 

また、薬剤師は楽して現在の報酬を得ているわけではありません。むしろ、現場の薬剤師の労働環境は年々悪くなっています

 

デフレでモノが売れない時代ですから、ドラッグストアの経営環境は厳しく、利益率を上げるために少ない人数で店舗を運営しなければなりません。当然、現場の薬剤師には重い負担が掛かってきます。

 

また、国民医療費の抑制のため調剤報酬は毎年減らされ、調剤薬局の経営も年々厳しくなっています。薬剤師2人で200枚もの処方せんを調剤しているような店舗は珍しくありません。

 

既得権を持った上層部の人間の贅沢な生活を支えるために、現場の薬剤師がヘトヘトになっているのです。

 

志の高い経営者はいるのか

 

雇われ薬剤師の年収が高いとはいえませんが、「調剤薬局の経営者が儲け過ぎ」という意見は否定できません。

 

調剤薬局チェーンの経営者の多くは、1970年代の医薬分業黎明期に調剤薬局ビジネスに参入しています。その多くがMR出身者で、医師と関係をつくり、どんどん店舗数を拡大していきました。

 

しかし、この中に「より良い医療を提供しよう」という志の高い経営者が、どれだけいたのでしょうか

 

1970年代からの20年くらいは分業推進期で、調剤薬局は国から手厚い保護を受けることができました。
薬価差益だけでも莫大な利益を得ることができたことから、「薬局1件建てれば、ベンツが何台も買える」という時代があったのです。

 

当時の調剤薬局運営に、高度なマーケティング技術やサービスなどは必要ありませんでした。病院の隣に薬局を建てれば儲かるわけですから、経営者は医師と仲良くしているだけで良かったわけです。

 

処方せん調剤を行えば行うほど高い利益を得られることから、経営者達は処方せん獲得に狂ったように奔走しました。医師とコネクションを作り、病院の門前に薬局を建て、処方せんを数多くさばくことだけに躍起になりました。

 

薬剤師は調剤し薬を渡すことだけのために採用され、処方監査、服薬指導など高度なサービスは求められませんでした。むしろそういったサービスは、処方せん調剤を数多くこなす上で非効率であるため、煙たがれたとも言えます。

 

しかし、薬剤師の職能向上より利益重視に走った経営方針が、現在の分業批判につながっているのではないでしょうか。

 

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