調剤薬局薬剤師のデメリット

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調剤薬局薬剤師のデメリット

調剤薬局薬剤師のデメリット

 

調剤薬局の薬剤師は一番メジャーな仕事ですが、マイナスな点もあります。

 

ここでは調剤薬局薬剤師のデメリットを紹介します。

 

(1) 大量の処方せんを調剤しなければならない

処方箋

 

調剤薬局の売上のほとんどは処方せん調剤です。
つまり枚数をこなさないと利益がでないので、激務になりがちです。

 

総合病院の門前薬局だと、1日200枚以上を調剤するところも少なくありません。
薬剤師が十分いれば問題ありませんが、現在は慢性的な薬剤師不足です。しかも、薬剤師を多く雇えば人件費も上がるため、経営者は最低限の人数で業務を行おうとします。つまり一人にかかる負荷が多くなります。

 

調剤業務は雑貨を売るのとは違います。用法用量、禁忌、相互作用、重複投与などチェックしなければいけない項目が多いので、時間と集中力を要します。
1日200枚も受ければ、一日中調剤ばかりで集中しっぱなしになります。この疲労とストレスたるや相当のものです。

 

(2) 待たされる患者さんからのプレッシャー

処方箋

 

調剤薬局は大量の処方せんを調剤するので、どうしても患者さんの待ち時間が増えます。待ち時間に関するクレームは多く、混雑時のプレッシャーは相当なものです。

 

患者さんは薬剤師の仕事を理解してない人が多く、すぐに薬をもらえると思っています。
処方監査、調剤に時間がかかることなど分かりません。

 

(3) 業務がマンネリ化しがち

同じ

 

ドラッグストア薬剤師は医薬品以外にも様々な商品を扱うことができます。
病院薬剤師は医師、看護師など他の医療職との関わりがあります。

 

しかし、調剤薬局の薬剤師業務は、処方せん調剤と服薬指導がほとんどを占めるため、業務がマンネリ化しがちです。

 

はっきり言って調剤業務は、5年もやれば習得可能です。基本的には処方せんどおりに調剤するだけだからです。

 

調剤薬局薬剤師は調剤以外でどのような価値を提供できるかを、しっかりと考えていかなければなりません。

 

(4) 病院の下請けになりがち

病院

 

医薬分業は医師と薬剤師の権限を独立させ、それぞれが専門性を発揮して患者の利益に貢献することです。

 

医師の処方が患者にとって有益なのかを判断するのが薬剤師の職務である以上、処方について疑わしい点があればはっきりと医師に意見するべきです。

 

しかし、そんなあたりまえのことが、調剤薬局薬剤師には難しいことがあります。

 

門前の調剤薬局は、売上の90%以を隣接する病院の処方せんから得ていることも少なくありません。
ビジネスの構造上は病院の下請けのようなものです。処方元の医師との間に絶対的な主従関係が生まれてしまうので、立場が非常に弱くなってしまいます。
病院から処方せんを受けられなくなればたちまち倒産に追い込まれます。だから医師の機嫌を損ねないように、常に気をつかわなければなりません。これは対等な関係とは言えないでしょう。

 

日本の医薬分業が有名無実になりがちなのは、日本特有のビジネスの構造も関係しています。

 

病院薬剤師は同僚として、処方提案など医師に意見することが多いのですが、これも調剤薬局の薬剤師では困難になることが多いです。それは薬剤師の能力よりも、上記のようなビジネスの構造上の問題であるとも言えます。

 

 

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