低血圧治療薬

低血圧治療薬

低血圧治療薬

低血圧は自覚症状がなかったり生活に支障がない場合は治療しないのが基本です。

 

しかし、めまい、立ちくらみ、頭痛など日常生活に支障がでているなら、まず生活習慣の改善から始めます。

 

それでも良くならなければ薬物治療の対象となります。

 

低血圧治療薬の種類

 

低血圧治療薬は主に

 

  • 昇圧薬
  • 自律神経調整薬
  • 抗不安薬
  • 抗うつ薬

 

が用いられます。

 

また、重症例にはステロイド薬も処方されます。

 

起立性低血圧の場合には、プロスタグランジン合成阻害薬、β遮断薬もプラスされることもあります。

 

昇圧薬
一般名 商品名
ミドドリン塩酸塩 メトリジン
フェニレフリン塩酸塩 ネオシネジン
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 ジヒデルゴット
デノパミン カルグート
エチレフリン塩酸塩 エホチール
アメジニウムメチル硫酸塩 リズミック
ドロキシドパ ドプス

 

自律神経調整薬
一般名 商品名
トフィソパム グランダキシン

 

抗不安薬
一般名 商品名
エチゾラム デパス

 

抗うつ薬
一般名 商品名
パロキセチン塩酸塩水和物 パキシル

 

ステロイド薬
一般名 商品名
フルドロコルチゾン酢酸エステル フロリネフ

 

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昇圧薬の2つの薬理作用

 

昇圧薬の血圧を上げる薬理作用は主に2つに分類できます。

 

  • α1受容体刺激作用
  • β1受容体刺激作用

 

α1受容体刺激作用

血管系に作用
血管平滑筋に分布するα1受容体を刺激することで血管が収縮し、末梢の血管抵抗が上昇することで血圧を上昇させます。

 

 

β1受容体刺激作用

心臓系に作用
心筋に分布するβ1受容体を刺激することで、心機能が亢進し(心拍数増加、心収縮力増強)、
血圧を上昇させます。

 

昇圧薬は薬理作用で3種類に分類できる

 

昇圧薬には

 

  • 血管だけに作用する薬…メトリジン(ミドドリン塩酸塩)ジヒデルゴット(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)、ネオシネジン(フェニレフリン塩酸塩)
  • 心臓だけに作用する薬…カルグート(デノパミン)
  • 血管、心臓両方に作用する薬…エホチール(エチレフリン塩酸塩)、リズミック(アメジニウムメチル硫酸塩)、ドプス(ドロキシドパ)

 

があります。

 

血管だけに作用する薬

 

メトリジン(ミドドリン塩酸塩)

選択的α1受容体刺激作用

 

ネオシネジン(フェニレフリン塩酸塩)

選択的α1受容体刺激作用

 

ジヒデルゴット(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)

α1受容体刺激作用であり、特に静脈系に対する作用が強い。心臓へ戻る血液量を増やして心拍出量を増加させる。

 

心臓だけに作用する薬

 

カルグート(デノパミン)

選択的β1受容体刺激薬。心筋収縮力を増強して昇圧作用を示す。

 

血管、心臓両方に作用する薬

 

エホチール(エチレフリン塩酸塩)

血管系(α1刺激作用)、心臓系(β1刺激作用)の両方を示すが、とくに心臓への作用が強い。
心筋収縮力を増加させて昇圧作用を示す。

 

リズミック(アメジニウムメチル硫酸塩)

交感神経末梢のノルアドレナリンの量を増加させることで、交感神経機能を亢進させる(ノルアドレナリンと競合して交感神経終末に取り込まれることで、ノルアドレナリンの神経終末への再取り込みを抑制する)。

 

α1受容体刺激作用、β1受容体刺激作用により、血管系、心臓系両方から血圧を上昇させる。

 

ドプス(ドロキシドパ)

ドプスは体内の酵素(芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素)により、ノルアドレナリンに変換される。

 

重症な低血圧に用いられる薬

 

フロリネフ(フルドロコルチゾン酢酸エステル)は低血圧の重症例に用いられることがあります。

 

体内のナトリウムを増やすことで血液量を増加させて血圧を上げます。

 

昇圧薬の禁忌疾患

 

昇圧薬を使えない疾患はたくさんあります。

 

また、ジヒデルゴット(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)は併用禁忌薬が多いことで有名です。

 

メトリジン(ミドドリン塩酸塩)

禁忌

  • 甲状腺機能亢進症の患者

 

ネオシネジン(フェニレフリン塩酸塩

禁忌

  • 心室性頻拍のある患者

 

ジヒデルゴット(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)

禁忌

  • 末梢血管障害、閉塞性血管障害、狭心症、冠動脈硬化症、コントロール不十分な高血圧など
  • 敗血症の患者
  • 妊婦、授乳婦

 

ジヒデルゴットは併用禁忌が大量にあります!注意しましょう
  • HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル(ノービア等)、ネルフィナビル(ビラセプト)など)
  • エファビレンツ(ストックリン)
  • マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン(エリスロシン等)、クラリスロマイシン(クラリシッド等)、ロキシスロマイシン(ルリッド)など)
  • アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール(イトリゾール等)、ミコナゾール(フロリード等)、フルコナゾール(ジフルカン等)など)
  • テラプレビル(テラビック)
  • 5-HT1B/1D受容体作動薬(スマトリプタン(イミグラン)、ゾルミトリプタン(ゾーミッグ)、エレトリプタン(レルパックス)など)
  • 麦角アルカロイド(エルゴタミン(クリアミン)、エルゴメトリン(エルゴメトリン)、メチルエルゴメトリン(メテルギン等)など)

※ジヒデルゴット錠1mg添付文書 を参照してください。

 

カルグート(デノパミン)

動悸、嘔吐がみられることがある

 

エホチール(エチレフリン塩酸塩)

禁忌

  • 甲状腺機能亢進症の患者

 

リズミック(アメジニウムメチル硫酸塩)

禁忌

  • 甲状腺機能亢進症の患者
  • 狭隅角緑内障の患者や残尿を伴う前立腺肥大のある患者(α、β刺激作用のため)

 

ドプス(ドロキシドパ)

禁忌

  • 閉塞隅角緑内障の患者
  • イソプレナリン等のカテコールアミン製剤を投与中の患者
  • 糖尿病性壊疽など末梢血管病変のある血液透析患者

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