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製薬会社は「モノ」としての医薬品を医薬品卸に販売し、「情報」としての医薬品を医療機関へ提供しています。
医薬品の重要な価値である「情報」を提供する役割を担うのがMRです。
MRはMedical Rrepresentative の略で、医薬品情報担当者と呼ばれています。
日本には5万人以上おり、新薬販売やジェネリック医薬品などの開発促進などにより、その需要は高まっています。
MRは販売促進の営業マンとしての位置づけですが、医薬品という生命関連商品を扱うことから、高い倫理観を持ち、医師や薬剤師などの医療従事者の「薬物治療のパートナー」として、社会へ貢献することを求められています。
薬学部を卒業後、薬剤師国家資格を得て、製薬会社のMRとして働く人は多いです。
しかし、実はMR全体に占める薬学部出身者は2割程度です。MRは文系学部出身者が多い職種であり、50%以上が文系出身者です。
MRになるには薬剤師免許は必要ありませんが、MR認定試験に合格することが必須です。文系出身で薬学が分かるのか思うかもしれませんが、製薬会社に入社後のMR導入教育で、薬理学から疾患の病態、医療制度など広く深く医薬品業界について学ぶことになるので、MR認定試験に合格するのに十分な知識を得ることができます。
また、最近では女性MRの人数が増えています。
1990年後半ごろより、外資系製薬会社を中心に女性MRの積極採用が始まったことで、内資系企業でも積極採用が増えています。
全女性MRのうち84%が20代です。
女性の特徴である礼儀作法や気遣いの細やかさ、情報提供の丁寧さなどから、評判が高くなっているようです。
また、女性MRは美女が多く、多忙な医師に受けがよく、話をする時間を作ってもらいやすいという利点もあるようです。
MRの仕事は、医薬品の有用性や安全性などの情報を医療施設などに伝えることです。
一般の営業職と違い、MRは商品である医薬品を医療施設に持参して販売しません。
また価格交渉を行わないことも大きな違いでしょう。
MRが提供する情報は非常に重要です。
なぜかというと、MRが提供する情報によって医師が処方を決めることがあり、薬効や副作用発現に大きく関わるからです。それゆえ、最新で正確な情報を、迅速に提供することが求められます。
一昔前、MRはプロパー(プロパガンダの略称)と呼ばれ、医薬品価格の決定権を持つ時代がありました。
1961年(昭和36年)より国民皆保険が施行され、医薬品業界の規模が急速に拡大するとともに、製薬会社間の医薬品シェア争いも激化しました。それとともにMRの医師に対するサービス合戦も激化し、さまざまなサービスを提供していました。
私の元上司の薬剤師は、元大手製薬会社のMRでした。よく私に、MR時代の話を話してくれたものです。
「担当医師が病院の駐車場で自分の車に乗るところを見計らって、『先生が話してたベンツをお持ちしました』と言ってベンツで乗り付けた。ベンツのトランクには採用してほしい新薬がたくさん積まれていた……」
嘘か本当か分からないような話ですが、これに近いような接待は行われていたはずです。
しかし、過大な薬価差が生まれ、サービスの過当競争が起こり、製薬会社のモラルや品位を疑われるところまで事態が発展したため、営業担当者に業界基準を定めました。
これが、MR資格制度の始まりです。
1997年よりMRは資格制となり、その仕事はより厳しい法律で規制されるようになるとともに、高い倫理観を要求されるようになりました。
MRの仕事は、医師に自社商品の情報を提供することがメインとなりますが、最近では、薬剤師の存在感も高まっています。
2008年4月に処方せんの様式が変更され、現在では医師のジェネリック医薬品変更不可の署名がなければ、保険薬局の薬剤師が患者の同意のもと、ジェネリック医薬品への変更が可能となりました。
それに伴い、長期収載品を多く扱う製薬会社や、ジェネリック販売メーカーにとっては、同一の一般名を持つ医薬品の中で、いかに薬剤師に選んでもらえるかが重要となります。
医薬分業の発展により、薬剤師と患者との信頼関係が高まり、薬剤師は医薬品選択にとって欠かせない存在となりました。
患者の病状から副作用、アレルギー歴、ジェネリックの使用感などを把握している薬剤師
は、MRにとって「情報の宝庫」です。薬剤師といかに信頼関係を築くかも、MRの重要な課題となっています。
MRは数年単位で、担当施設の交代があります。
病院・医院、大学病院、エリア担当、疾患領域担当など様々ですが、製薬会社は全国区であることがほとんどなので転勤がつきものです。
新入社員から様々なジョブローテーションを経て、営業所長やマネージャーなどのマネージメント職へ昇進することもあります。
また、MRは定年までMRとして勤め上げることが多いそうですが、MR以外の職種へ異動も可能です。
例えば
自社製品のドラッグインフォメーション(DI)担当です。
医師や薬剤師からの製品に対する問い合わせや、MRの学術的な問い合わせに対応したりする職種です。そのためには自社製品以外にも、他社製品や疾患、薬学に関する広い知識を要求されます。
また、自社製品の認知度を上げるために医師や薬剤師のための製品説明会を行ったり、自社ホームページへの問い合わせに対応したり、専門知識が求められます。
MRの新人教育のための研修を務めたり、数年ごとに行われる勉強会を担当したりする職種です。
MRの教育係ですから、MRとして優秀であることはもちろんのこと、企業理念や社風、礼儀作法やマナーなども優れた人物でないと務まりません。
総合的な人間力が求められる仕事です。
マーケティングの中心となるのは、プロダクトマネージャー(PM)と呼ばれる職種です。
PMは、発売された製品がより多くの患者さんの薬物治療に貢献するため、目標を設定、販売戦略を立案し、医療機関への情報提供・収集を行うMRと連携するなど、様々な機会を通じて製品を市場に広めていきます。
新製品の売上を左右するため責任の重い仕事ですが、社運をかけた製品を任されるわけですからやりがいも大きいです。
医薬品卸(特約店)と共同で製品普及を企画立案する特約店担当と呼ばれる職種です。
とくに、医院向けの市場は、重要な卸施策としてアローアンス(割戻し)を設定したり、MSに積極的に注力してもらえるような月次対策を組んだりします。
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