こちらのサイトはアフィリエイトサイトとなり広告を掲載しています。
都内と地方のドラッグストアは全然違う?
ドラッグストアの仕事内容は働く地域によって大きく異なります。
特に都内と地方のドラッグストアは、似ているようで違う仕事をしているのです。
この違いはおそらく実際にドラッグストアで働いたことのある人しか知りません。
私も働き始めてからこんなに違うのかと痛感しました。
地方のドラッグストアしか知らない状態で都心部のお店で働くことになったので、ギャップも物凄く感じましたね。
約4年間、都心部のOTC専門のドラッグストアで働いたことで分かった都内と地方のドラッグストアの違いをここでは紹介していきます。
「東京か地方かどちらのドラッグストアに就職しようか迷っている」
そんな薬剤師さんの参考になれば幸いです。
新卒で大手ドラッグストアチェーンに入社。
関東でも有数の超繁忙店でOTC薬剤師としてのキャリアを積む。
まずお店の構造の違いから説明しますね。
構造の違いも仕事内容の違いに直結します。
都内のドラッグストアは土地代が高いためどこも基本的に狭いです。
そのため横に広い店舗ではなく縦に長い多層式の店舗が多くなっています。階段が多く、通路も狭いため買い物用のカートはありません。
買い物カゴも1回り小さいものを置いています。狭い敷地の中に商品をたくさん並べているので必然的に通路も狭くなり、すれ違うスペースもないほどです。
医薬品はレジの中に置いており、自分で自由に手に取って商品を見るというよりは、従業員に声をかけて欲しいものを取ってもらうスタイルになります。
地方は多層式ではなく広い敷地にどんと構えているような一層式のお店がほとんどです。
通路も広くカート同士でのすれ違いも何の問題もありません。
ゆっくりと商品を見ることができ、落ち着いた雰囲気の中で買い物をすることができます。
店内も清潔に保たれており安心感のある雰囲気です。
医薬品を含めた商品の多くがアウト展開されているので自由に手にとって商品を比較することができます。
特に都心部である新宿、渋谷、池袋のあたりでは10代、20代くらいの比較的若い人たちが多く来店されます。
原宿にあるお店は中でもかなり客層が若いです。また、観光客がかなり多いのも特徴です。
30代から50代くらいの主婦層の方が多く来店されます。
地方でも栄えているところであれば観光客が来るお店もありますが、落ち着いたお客様が多く、店内がガヤガヤしていたり観光客でごったがえしたりすることはありません。
敷地が狭いため扱っている商品はかなり限定されます。
お菓子は店頭やレジ前にちょこっと置いてあるだけ。都内だとトイレットペーパーやボックスティッシュなど、かさばるものはあまり売れないので2〜3種類しか置いていません。
同じ理由で介護用のオムツなどもほとんど置いていません。洗剤や柔軟剤など重さのあるものは大きくは動かないのでこちらも少数しか置きません。
一方でカウンセリング化粧品は観光客にとても人気のため、資生堂、KOSE、ソフィーナSK-Uあたりの有名所はたいたい置いてあります。
しかもそれぞれのメーカー専属のBC(ビューティーコンサルタント)さんも雇っているので細かいカウンセリングが可能です。
主婦層が多いため、日用品や雑貨の種類がとても多くあります。お客さんを呼び込むための店頭商品もだいたい洗剤とか掃除用具とかラップなど、まさに主婦向けのものが多いですね。
野菜や冷凍食品、カップ麺、などの食品も多くあります。ドラッグストアの中にはそういった食品を多く扱うことで売上を大きく伸ばしている企業もあります。
客層は主婦層が多いと先ほど書きましたが、もちろん学生くらいの若い方も来られます。そのため、文房具も一通り置いてあるお店が多いです。
カウンセリング化粧品もあるにはあるのですが、すべてのメーカーのBC(ビューティーコンサルタント)さんを雇っていることはまずありません。いても1人くらいでしょう。
とにかく狭くて観光客が多くてガヤガヤしています。
ということから発生する仕事として
があります。
例えば、お客様が出口に向かって行こうとしているのに通路が狭くて通れないことがあります。
そのような光景を見つけたらすぐに声をかけ、道を開けてもらいます。
観光客の人は特に大きなスーツケースを持って大量に商品を詰めたカゴを持っているので通路を塞いでしまうことが多いんです。
また、店内の階段に座って休憩し出す方もいるので、そのような方にも安全上の配慮のため注意をします。
中国、台湾、香港などから来られる観光客がとても多いです。
従業員が中国語を話せれば良いのですが、そんな人は滅多にいないので英語で接客をすることになります。
良く聞かれるのは
「これとこれは何が違うの?」
「これいくら?」
「この商品はありますか?」
「この薬の飲み方を教えて。」
などです。
向こうも英語はネイティブではないのでそんなに難しいことは聞かれません。
英語を仕事で使うというのは働き始めてから感じたギャップの中でも特に大きいものでした。
関連記事:英語を必要とされる薬剤師の仕事とは?
ガヤガヤしているので、レジ誘導の際の声がお客様になかなか届きません。
そのため、結構声を張る必要があります。
また、都内の店は活気が大事なので、活気付けのための声だしもします。
品だしや前出しをしながらセールの案内やお買い得商品などのアピールをします。
レジ打ち、発注、品だし、前出し、POP作りなども行います。これらは都内と地方関係なくどこでもやっていますね。
しかし客数がとても多い都内では1日の仕事の9割がレジです。特に薬剤師はレジ固定の場合が多いです。
発注は短時間でささっと、店全体の品だしはみんなで手分けをしながら出していきます。
これがけっこうきつくて、かなりの量の商品を階段を使って売場まで持っていかないといけないので体力的に物凄くきついです。
前出しは薬剤師がすることはあまりありませんが、余裕があればします。
POP作りも時間はあまり確保できないので一気に全部作るというよりはすき間時間を見つけてちょこちょこ作る感じです。
観光客の方はいわゆる爆買いをされる方もいますので、どんなに精度の高い発注をしても商品を切らしてしまいます。
切らしたままでは機会損失が大きいので近隣の店舗に商品を借りに行くことも多々あります。
広い店内、主婦層が多く、食品を多く取り扱うというところから
という業務が発生します。
いわゆるチラシが入る期間にしなければいけない業務ですね。これがけっこう手間なんです。
チラシは頻繁に入るのでその都度、専用のPOPを作らなければなりません。
ただ印刷するだけでなく、商品のフェイス数に合わせてPOPの幅も変更しないといけません。
特売期間になったら貼り、終わったら取り残しのないようきちんと取り除く。
商品数によっては特売の準備だけで5時間から6時間ほどかかってしまいます。
スペースに余裕があるので、営業時間中に定期的にモップがけやトイレ掃除、カゴの汚れを拭き取るなどの清掃作業を行います。
基本的に客数が減るお昼過ぎからすることが多いです。
賞味期限切れのものを間違ってお客様に出してしまわないように、ほぼ毎日チェックを行います。
ただ、すべての商品を毎日チェックすることはできないので日によってチェックする売場を決めて進めていきます。
商品1つ1つの賞味期限を確認していき、期限が近いものは値下げのシールを貼るなどしてロスを防ぎます。
地方のドラッグストアは社員の人数がそんなにいません。そのため勤務時間中にレジに入ることは少なく、ほとんどがバックヤードでの仕事となります。
メールで送られてくる内容の確認や実施、売場管理表の作成、メーカーさんと商品の展開場所の打ち合わせなどを行います。
ここに書いたことはあくまで私の経験に基づくもので、どのお店にも当てはまるというものではありません。
“都内”と言ってもそこまで忙しくないお店もあります。こういう違いもあるんだ、と少しでも知っていただけたら嬉しいです。
働き方がガラリと変わるので転職先を決めるときのポイントにもなりますよ。
Follow @pharmacist_labo
失敗しない薬剤師転職!
転職活動は面倒で苦労が多いものですよね。
しかし、その負担をずっと軽くする方法があります。
それは、キャリアコンサルタントに相談すること。
転職サイトに登録すると、専属のキャリアコンサルタントからアドバイスをもらうことができます。
求人紹介、面接調整、年収交渉などなど、面倒なところを代行してくれます。
転職サイトは無料で利用できるとても便利なサービス。
質のよい転職サイトの特徴と使い方を知っておきましょう。
→薬剤師の転職サイトの詳しい情報をみる