日病薬病院薬学認定薬剤師の単位を取得する方法

日病薬病院薬学認定薬剤師は「毎年度10単位以上、3年度を通算して50単位以上の取得」が基本です。ここでは単位を効率的に取得する方法について実体験を交えて説明しています。

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日病薬病院薬学認定薬剤師の単位を取得する方法

日病薬病院薬学認定薬剤師の単位を効率的に取得する方法

単位取得に必要な時間はどれくらいか?

まず、日病薬病院薬学認定薬剤師に必要な単位の取得条件を確認しておきます。

 

「毎年度10単位以上、3年度を通算して50単位以上の取得が必要」

 

つまり最短でも3年必要です。

 

45分0.5単位が基本

 

基本的に単位に必要なものは研修時間です。所定の時間、研修等を受講することで単位を得ることができます。

 

具体的には

 

(1)日病薬が認定する研修会:90分1単位
(2)日病薬が認定するe-ラーニング:90分1単位
(3)薬剤師認定制度認証機構から認証を受けた他の生涯研修プロバイダーの研修:90分1単位

 

一般社団法人日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師制度規程細則

 

と覚えておくと分かりやすいです。

 

ただし、下記のような例外もあります。

  • e-ラーニングは受講後に小テスト(3問がほとんど)があり、それに合格しないと単位が得られない
  • e-ラーニングだと60分で0.5単位という講義もある(※おそらく講義時間の尺の問題)
  • 「学会参加するだけで4単位」など時間が厳密に管理されてないものもある

50単位×90分=4500分(75時間) 研修に費やす必要がある

つまり、冒頭にあった単位取得の基本「毎年度10単位以上、3年度を通算して50単位以上」を満たすには、「毎年15時間以上、3年通算で75時間」研修に費やす必要があります。

 

順調に毎年25時間づつ研修を受けるとすると、月2時間程度必要です。研修会場までの移動時間などを考慮すると、1か月のうち2日は業務時間外で研修に参加しなければなりません。

 

これを聞いてあなたはどう思いましたか? 

 

経験した感想としては、けっこう大変でした。

 

病院薬剤師は多忙です。中小病院だとギリギリの人数で回しているところも少なくないため常に余裕がありません。しかし、現地参加の研修会はなぜか土曜日午後に開催されるのです。研修に参加するため早退すると同僚に負担がかかるためスケジュール調整が大変です。夜勤があればさらにスケジューリングは大変でしょう。
あなたが新人薬剤師なら、まず業務を覚えなければなりません。仕事の負荷が大きい中、月に2日間業務時間外の研修に参加するのはけっこうな負担だと思います。

 

日病薬病院薬学認定薬剤師の単位を効率的に取得するにはどうしたらいいのか?

何とか業務に支障が出ないようにかつ効率的に単位を取得するにはどうしたらいいのか?

 

私の経験も踏まえて最適なプランを考えてみました。

 

おススメ単位取得プラン
  1. e-ラーニングでできるだけ単位をかせぐ
  2. スポットで現地参加型の研修に参加してリフレッシュ
  3. 年に一回の学会・学術大会参加で大きく単位をゲット+旅行でリフレッシュ

e-ラーニングで単位を取得する

日病薬イーラーニング

3年通算50単位を取得するには、 e-ラーニングをメインで受講していくのがもっとも効率が良いです。有料ですが、これを使わない手はありません。必ず利用しましょう。

 

e-ラーニングで単位を取得するメリット

時間と場所を選ばないのでスケジュールが立てやすい

最大のメリットは「時間と場所を選ばない」ことです。土曜日午後に上司に謝って早退するという面倒な事をする必要がありません。
休日にゆっくりと自分のペースで講座を受講することができます。

 

自分の興味のある講座を選べる

集合研修だと今開催している講座に出るしかありません。興味がなくても単位のためにしぶしぶ参加することもあるでしょう。
しかし、e-ラーニングなら自分の興味のある講座から受講することができます。

 

必要な研修領域の講座を選べる

日病薬病院薬学認定薬剤師の取得単位の条件は、単位数だけではありません。研修領域ごとに最低限満たさなければならない単位数があります。
e-ラーニングなら、自分に足りない研修領域を選ぶことができます。

 

講座のバリュエーションが豊富で実践的

e-ラーニングは50以上の講座が公開されているため、バリュエーションが豊富です。臨床経験豊富な専門医や専門薬剤師の講座もあります。実践的な内容が多く、明日からの実務に使えます。

 

※実務のプロの講座が多く、実践的

日病薬イーラーニング2

 

e-ラーニングで単位を取得するデメリット

有料である

日本病院薬剤師会会員の場合、2022年(R4年)年度受講料 5,500(税込)です。それほど高額ではありません。勤務先によっては受講料を負担してくれるところもあります。私が所属している県の薬剤師会では、認定取得を推奨するため受講料を負担するシステムがありました。所属先に問い合わせてみてください。

 

講座の最後にテストがある

形式としては「5肢選択問題が3問」出題されます。3題すべて正解しないと単位が取得できません。しっかり講座を聞かないと難しい問題も多いです。ただ、間違えても制限時間(2時間程度)内なら何度でもテストに挑戦できるため、3問正解するのは難しくありません。心配しなくても大丈夫です。

 

サイト名 一般社団法人日本病院薬剤師会 e-LEARNING
単位が使える制度

日病薬病院薬学認定薬剤師制度
専門薬剤師制度(各領域の専門薬剤師および認定薬剤師)
生涯研修制度(単年度)

受講期間 受講開始日~翌年3月31日
受講料

日本病院薬剤師会会員 
2022年(R4年)年度受講料 5,500(税込)
非会員        
2022年(R4年)年度受講料 8,800(税込)

 

研修・学術講演会で単位を取得する

現地参加型の研修も定期的に開催されます。県の病院薬剤師会と製薬メーカーの共催で行われることが多いと思います。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きた2020年以降は、現地開催+WEB配信のハイブリット形式がほとんどだと思います。

 

現地参加型の研修のメリット

外部に研修を受けに行くという非日常が味わえる

毎日同じ職場にいると煮詰まってくるものです。たまには外に出ることでリフレッシュできることもあるでしょう。

 

他の医療機関の薬剤師と交流できる

県の病院薬剤師会の学術委員会が主催しているので、先輩薬剤師に顔を覚えてもらえるかもしれません。リアルな交流で手に入る情報があります。

 

現地参加型の研修のデメリット

研修開催時間にスケジュールを合わせないといけない

現地参加はもちろんですが、WEB配信でも開始から終了まで時間を合わせる必要があります。

 

現地参加の場合は、講習の最後に単位シールを受け取れるケースが多いです。

 

WEB配信は不正を防ぐために、Zoomの名前で聴講時間を把握するなどの対策がされています。また、単位取得のためには、研修の途中で表示されるキーワードを同日中に回答しなければなりません。具体的には、キーワードをアスヤクLIFE研修の案内等に記載されているキーワード回答サイトから回答する必要があります。

 

アスヤクLIFE研修で研修の検索、登録、受講料支払いまで一括管理できる

アスヤクLIFE

アスヤクLIFE 研修

 

アスヤクLIFE 研修は、全国各地の単位認定研修の検索から登録、受講料支払いまで一括管理できるサイトです。病院薬剤師会から勤務先に送られてくる案内状にQRコードが記載してあるのでそこからも登録できます。

 

私の県ではアスヤクLIFE 研修経由以外の参加はできなくなっています。現地での現金による参加費支払いもできません。アスヤクLIFE 研修は必ず登録しましょう。

 

WEB視聴はZoomで行います。アスヤクLIFE 研修の申し込みページに記載のURLにてZoomウェビナーに必要な登録事項を入力すると、招待メールを受け取れます。

学会・学術大会で単位を大きく稼ぐ

年に1度の学会参加は大きなメリットがあります。

 

単位が大きく稼げる

学会は1日がかりですが、一度に取得できる単位が大きいです。
2022年11月6日に静岡県立大学で開催されたでは4単位が与えられています。これを3年続けたら12単位です。結構大きいですよね。
学会

 

発表しなくても参加するだけで単位は取得できます。

 

最先端の情報に触れてモチベーションアップ

学会・学術大会にはその道のプロによる講演が行われるため、最新の情報に触れることができます。「得た情報を業務に活かせないか」とモチベーションがアップします。

 

非日常+旅行でリフレッシュ

学会・学術大会は他県で行われるため泊りがけになることが多いでしょう。窮屈な職場を離れて非日常を味わうとリフレッシュできますね。

 

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