薬剤師の労働時間は長すぎる!原因と解決策とは?

長時間労働

労働時間長すぎ。。

 

 

薬剤師の仕事と切っても切り離せないのが「長時間労働」

 

毎日続く、終わりなき業務に疲弊している薬剤師さんも少なくないのではないでしょうか。

 

この記事を書いている私も、実は長時間労働に苦しめられた経験があります。
1日12時間労働が2週間続くとか、けっこうギリギリのところまで追い詰められた経験も。。

 

なぜ薬剤師業界はこんなにも長時間労働を強いられるのでしょうか?

 

どうしたら長時間労働から抜け出せるのでしょうか?

 

なぜ薬剤師は長時間労働を強いられやすいのか?

 

それは、薬剤師業界はその構造上、長時間労働化しやすい性質を持っているからです。

 

薬剤師不足

まず、薬剤師が絶対的に不足していること――これが長時間労働の一番の原因です。

 

現状、薬剤師の需要と供給は非常にアンバランスであり、企業がどれだけ薬剤師を欲しくてもなかなか採用できないません。

 

調剤・ドラッグストアチェーンは院外処方箋獲得のために、どんどん新規店舗を増やしたいと考えています。

 

しかし、薬剤師が不足しすぎて、店舗に常駐する薬剤師すら確保できない状況。必然的に一人薬剤師体制など、薬剤師一人にかかる負担が増えてしまうのです。

 

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「薬剤師不足」という理由で正当化される

しかし私は、「薬剤師不足という理由で長時間労働が正当化されること」に最大の原因があるように感じています。

 

私がドラッグストアの薬剤師として勤めていたとき、一時期かなりの長時間労働を強いられたことがあります。

 

1日12時間労働が毎日続くという状況。さらに休日も売り場づくりのために私服で出勤していました。

 

まだ若かった私は「サービス残業」や「労働基準法」という意識が無かったので、この状況を当たり前のように感じていました。

 

「仕事を終わらせるためなら何をしてもいい」と思い込んでいたのです。

 

そして、会社全体に「薬剤師が不足しているから長時間労働(サービス残業)もやむなし」という空気が蔓延していました。

 

しかし、冷静になって考えてみれば、これは異常な状況ですよね?

 

「薬剤師が不足しているから」という理由で、長時間労働を正当化してしまう。そうゆう会社全体の空気に洗脳される。これは恐ろしいことです。

 

薬剤師が増えすぎると利益がでない

薬局経営の構造にも、薬剤師が長時間労働を強いられる要因があります。

 

それは、「薬剤師が増えすぎると店利益がなくなる」ということ。

 

ドラッグストアの薬剤師時代、私は処方箋枚数500枚/月の調剤併設店に勤めていました。

 

常勤薬剤師は管理薬剤師の私と後輩一人、15時までのパート薬剤師一人、という体制でした。

 

しかし、ドラッグストアの仕事(OTC販売、売り場管理etc)と月500枚の調剤を同時に行うのは、常勤二人ではかなり大変です。

 

さらに、近隣の老人介護施設へ薬の配達+服薬指導という仕事が加わり、正直キャパは限界でした。

 

それを上司に訴えたのですが、「これ以上薬剤師を雇うと利益が出なくなる」と返されました。

 

つまり、人件費の高い薬剤師を一人雇うだけで、かなりのコスト増になってしまうのです。

 

ドラッグストアの店長に課せられる仕事とは、店利益をなるべく残すことです。
そのためには、経費に占める割合がもっとも大きい人件費を抑えなければならないのです。

 

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会社側はなるべく少数の薬剤師で仕事を回したいと考えます。
1店舗に薬剤師を集中させるより、新店に回したほうが効率がよいのです。

 

薬剤師がいないと販売できない商品がある

OTC医薬品には、薬剤師でないと販売できない商品があります。

 

それが、要指導医薬品、第一類医薬品です。

 

法的には「取り扱いに特に注意を要するため、薬剤師以外の販売を禁止する」とされています。

 

ただ、「ロキソニンS]「ガスター10」「リアップ」といった第一類医薬品は需要があり高利益のため、会社としても常に販売できる体制をとりたいと考えます。

 

そのため、薬剤師を常駐させる必要があるのです。

 

店舗の薬剤師が一人しかいなければ、その薬剤師は営業時間中、そこに居続けなければなりません。
休憩時間も呼び出されれば、対応しなければなりません。

 

「薬剤師不足」「経営的(人件費)な問題」「法的な問題」と、薬剤師の長時間労働化はなるべくしてなっているとしか思えません。

 

薬剤師の長時間労働は有害でしかない

 

しかし、もう言うまでもなく、薬剤師の長時間労働は有害でしかありません。

 

得をするのは会社だけで、本人にとっては確実にデメリットのほうが多い

 

長時間労働で苦しんだことのある人なら、以下の事に同意してくれるのではないでしょうか。

 

調剤過誤の確率が上がる

調剤業務はとても集中力を必要とする仕事です。

 

薬剤師はただ処方せん通りに調剤しているわけではありません。
患者アンケートから処方の正当性をチェックするなど、細やかな配慮が求められます。

 

調剤業務を1日中、ほぼ休憩なしで続けるのは大変ですよ。非常に神経を使うためかなり消耗します。

 

疲れれば当然集中力も下がるため、どうしても調剤過誤の確率が上がります。

 

一人薬剤師で「いつかミスするかも…」と心配が絶えない人は多いのではないでしょうか。

 

仕事の効率が落ちる。労働意欲も落ちる。

「仕事は定時で終わらせる」「残業はしない」という方針の企業が増えています。

 

「タイムリミットを決めたほうが仕事の効率が上がる」という認識が、日本の企業でも一般化しているのです。

 

私の親世代(団塊の世代)にこんな話をすると、「俺たちはサービス残業なんて当たり前だった。それが仕事だ」と言います。

 

しかし、そういうあり方だった大手メーカーが今、経営の危機にさらされているわけです。

 

結局、長時間労働すれば良い仕事ができるわけではないのでしょう。

 

いつ終わるともわからない長時間労働は、明らかに仕事の質が落ちます。

 

疲労やストレスでさらに労働意欲も落ちていきますね。。

 

体調を壊す→過労死へ

長時間労働で一番怖いのは、最悪死に至る、ということです。

 

長時間労働と過労死に明らかな相関があると言われています。

 

具体的には「月に80時間以上残業すると過労死ラインを超える」とされています。

 

このあたりから健康障害と長時間労働の因果関係が認められやすいことが分かっているわけです。

 

ただ、これはあくまで一般論です。

 

体力に自信が無かったり、人間関係などで強いストレスがかかる職場だったりすると、月80時間以下の残業時間でも健康を害することがあります。

 

労働と流産率

実は私の妻は、切迫流産になりかけたことがあります。

 

妊娠中もなかなか仕事量を抑えることができず、ある日異常な腹痛を覚え、病院へ駆け込みました。

 

そして、医師から言われたのは「絶対安静。完全に仕事を休むこと」でした。

 

産婦人科医の先生は「労働と流産率には明らかな相関がある。看護師や教師の方は、流産率が高い」と言われましたね。

 

この経験から、「仕事がどれだけ体に負担をかけるか」ということを痛感しました。

 

働き方を見直す時代が来た

 

がむしゃらに長時間働くことは、本当に素晴らしいことなのでしょうか?

 

先に述べたように、滅私奉公的な労働をしても、日本経済は下降傾向にあるわけです。

 

「長く働くこと」そのものを評価するのではなく、「労働によってどれだけ社会に価値を与えたのか」を評価しなければ、薬剤師業界は本質的に良くならないのではないでしょうか。

 

報われない親世代をみているためか、20代、30代の若手ビジネスマンは、ワークライフバランスを重視する人が増えているようです。

 

新卒薬剤師も、会社説明会で「有給はちゃんと取得できますか?」と聞く人がめだつとか。

 

会社側からすればあまり良い気分ではないかもしれませんが、個人的には賛成したいですね。

 

関連記事薬剤師は有給をとりにくい?有給をとれる職場を選ぶには?

 

どうしたら長時間労働から抜け出せるのか

 

これまで述べてきたように、薬剤師業界はその構造上、長時間労働化しやすいです。

 

そのため、一度長時間労働が常習化している会社に入ってしまうと、そこから抜け出すは困難です。

 

「長時間労働が当たり前」という空気が蔓延した会社内で、自分だけが声を上げるのは難しいと思います。

 

労働環境の改善を会社に訴えてもダメなら、もう転職しましょう。

 

薬剤師のワークライフバランスを考慮し、健全な経営を行っている薬局はたくさんあります。

 

過労死する前に本気で逃げないと取返しのつかないことになりますよ。

 

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