門前薬局薬剤師の仕事内容とは?経験者が解説

門前薬局薬剤師の仕事内容とは?経験者が解説

門前薬局薬剤師の仕事内容とは?経験者が解説

門前薬局

門前薬局で働くということ

 

 

今回は「門前薬局で働いている薬剤師さん」から寄稿いただきました。

 

門前薬局とは医療機関に隣接するように建てられた薬局のこと。

 

集客が簡単で在庫管理も負担になりにくいので、医薬分業開始とともに爆発的に増えたビジネスモデルです。

 

しかし、2016年の調剤報酬改定で門前薬局に逆風が吹きはじめました。

 

時代は「調剤のみ」の薬局を評価せず、市民・患者に頼られる「かかりつけ薬局」としての役割を期待し始めています。

 

そんな薬局業界の過渡期にある「門前薬局」で働くとはどんなものでしょうか。

 

〇執筆者

 

Gさん  30代薬剤師 

 

胃腸科の門前薬局に12年勤務

 

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門前薬局は調剤・服薬指導の繰り返し

 

病院薬剤師は調剤以外に病棟業務、医師への情報提供などいろいろ仕事はあると思います。

 

ドラッグストアも調剤の他にOTCの相談や健康食品の販売、品出し、棚替え、時にはレジ打ちもするかもしれません。

 

それとは対照的に門前薬局の仕事は本当に単純です。
調剤と服薬指導が80〜90%以上を占めていると言って間違いないです。

 

しかも近隣の診療所からの処方箋が大多数を占めます。
毎日同じ作業の繰り返し――門前薬局はそれが普通だと思います。

 

空き時間に薬歴を書き、在庫チェックや掃除をする。
患者さんが少ない日はスタッフと雑談もしています。

 

調剤薬局って楽なのかな?と思った方もいるでしょう。
これは性格によると思います。同じことをコツコツと毎日こなせる方は門前薬局に向いています。

 

逆に毎日そんなの耐えられない!という方には向いていません。
そして楽なように見える仕事ですが、目に見えない苦労もあります。

 

人間関係は最重要

 

調剤薬局はとても狭い職場なので人間関係が特に大切です。
実際に辞めて行かれる方は寿退職を除けば、スタッフと上手く行かなかった方がほとんどです。

 

普段からスタッフと積極的に雑談もしましょう。もちろん仕事が優先ではありますが。
会話をすると信頼関係が生まれます。そうすると仕事も効率よく回っていきます。

 

毎日訪問してくださる卸さん(MSさん)とは特に仲良くしてください。
業界の話がいろいろ聞けます、最新情報から裏話まで。

 

卸さんは調剤薬局でとても頼りになる存在です。
彼ら無しには調剤薬局は成り立ちません。

 

門前薬局でキャリアアップできるのか?

 

キャリアアップを求めて門前薬局に転職を考える方へ。

 

キャリアアップにもいろいろあると思います。

 

出世を目指すならまずは管理薬剤師になる事が目標です。
調剤報酬やレセプト関連、コンピュータの入力、在庫管理、人の手配など全ての事ができるようになるように勉強すれば管理薬剤師への道が開けます。

 

大手の薬局だとその上にエリアマネージャーなどの役職があったりします。
個人経営の薬局では管理薬剤師の上は社長になるので出世はここまでです。

 

調剤や服薬指導のスキルを高めたければ多店舗展開している大手の会社に就職するべきでしょう。

 

人手が足りない時にヘルプで他店舗に入ったり、異動により様々な診療科の処方を勉強できます。

 

個人経営の薬局では数店舗しか展開していない事が多いので異動はあまりなく、門前薬局では処方も偏りがちになるのでスキルもそれに準ずるものになります。

 

門前薬局薬剤師の気になる収入は?

 

調剤薬局は大都市よりも地方の方が給料が高いです。
年収は都会で400万〜550万円くらい、地方では500〜600万円くらいでしょう。

 

これは単純に薬剤師の需要と供給の問題です。
地方は慢性的に薬剤師不足なのでどこの薬局も取り合いです。
管理薬剤師になれば当然もう少し給料は上乗せされます。

 

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普通の薬剤師が年収1000万円を得る方法とは?

 

門前薬局のデメリット

 

門前薬局は近隣の診療所の処方が大多数なので、そのドクターの専門領域外の知識はあまり増えません。

 

内科や胃腸科、循環器科系統は守備範囲が広いのでまだよいのですが、整形や皮膚科、眼科などでは処方がマンネリ化してしまいます。

 

ある程度の年数働くと新鮮さが無くなってモチベーションが低下してしまうかもしれません。

 

門前薬局で気をつけることや実際にあったトラブル

 

長いこと門前薬局にいると時に疑義照会などでドクターと意見が食い違うこともあります。

 

しかしこちらが正しいと思っていてもドクターの意見を尊重してください、怒らせると最悪閉店の危機となります。

 

ドクターは「院内処方に戻す」という最強のカードを持っているためです。

 

実際にこんなことがありました。

 

ピロリ菌の除菌薬(アモキシシリン、クラリス、パリエット)を服用中の患者さんが動物に咬まれ、フロモックス(セフェム)が処方されたので疑義照会でフロモックスのキャンセルを依頼したところ、ドクターから怒りの返事がきました。

 

「抗菌薬を処方しなかった場合、万が一患者さんの症状が悪化して訴えられたら負けるから!よそで抗菌薬が出ていようが抗菌薬は出さなきゃあかんやろ!!」

 

と言われてしまいました。

 

そして指示通りにフロモックスを調剤したことがあります。

 

クレーマー対応も慣れです

 

どんな仕事でもクレーマーには悩まされますが、調剤薬局にもクレーマーは必ずいます。

 

よくあるのは

  • 薬が足りない!
  • 薬がいつもと違う!
  • そんな話は聞いてない!
  • 家まで持ってこい!
  • 医者でもないのにあれこれ聞くな
  • 薬だけ渡せばいいんだよ!

 

マイナーなところでは

  • 分包紙を繋げろ
  • 途中で切るな!
  • 顆粒の大きさを揃えろ
  • 飲みにくいだろ!

などです。

 

クレームもいろいろありますがだんだん対処法は身についてきます、心配ありません。
患者さんにまた次も来ていただく為にはどうすればよいかを考えれば大抵は解決します。

 

最後に、門前薬局のメリットをお伝えします

 

病院選びで困らない

自分や家族、友人が病気になった時などはこの業界にいるととても便利です。

 

卸さんから、どの医院はいい!逆にどこどこ医院はあかん!などの情報がすぐに手に入ります。

 

診療費おまけ?

近隣の診療所のドクターと仲良くなるとタダで診察してもらえることもあります、またちょっとした健康の相談もしやすいです。

 

勉強効率もアップ

薬局にもよりますが、診療所のドクターと合同の勉強会が結構あります。

 

教科書やネットには決して載ってないドクターの見解や本音が聞けるのはとても貴重なことです。

 

おまけに、お弁当が出る事が多いのですが高級なものが出るので嬉しさアップです。

 

女性が働きやすい

門前薬局は大抵午前の方が忙しいので午前だけの仕事需要が多いです。

 

結婚や出産などで仕事を辞めても後にパートとして復帰しやすいでしょう。

 

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最後に

 

門前薬局にはメリットもデメリットもありますが、総合的にみると働きやすい職場だとおもいます。

 

肉体労働もありません、冷暖房完備、休日も多め、人間関係に気をつければかなり長いこと働けると思います。

 


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