一人薬剤師は耐えられない!悲惨な現状とは?

一人薬剤師は耐えられない!悲惨な現状とは?

一人薬剤師は耐えられない!悲惨な現状とは?

一人薬剤師

発言小町から

 

本当に辛い!一人薬剤師の現状

 

発言小町に、ある薬剤師さんが投稿していました。

 

「一人薬剤師でもう肉体的にも精神的にも限界です」というもの。

 

これを読んで私は心の底から思いましたよ。

 

(分かる!分かるわーあなたの気持ち。辛いよね、ホントに辛いよね……)

 

私もドラッグストア時代に、一人薬剤師で多くの辛酸をなめてきました。経験者でないとイメージできないと思いますが、かなり大変なのです。

 

なぜ、一人薬剤師は辛いのか?

 

なぜ辛い?悲惨な一人薬剤師の現状

 

調剤をすべて独りで行わなければならない

 

調剤はただ薬を袋にいれるものではありません。

 

袋に入れて患者さんに渡すまでに、薬剤師はその専門性を用いて様々な業務を行います。

 

調剤業務の流れを簡単に言えば「処方せんのチェック(アンケートによる患者の現状確認)→処方内容の入力→調剤→監査→服薬指導→薬歴を書く」です。でもその一つ一つは、細かい知識が要求されかつミスできないものなのです。

 

処方せんチェック(患者アンケートのチェック)
  • 有効期限は大丈夫?
  • 記載もれはないか?(保険番号、医師の氏名・押印、ジェネリック不可印など)
  • 医薬品名のミスはないか?(ノルバスクとノルバデックスなど)
  • 用法用量のミスはないか?
  • 患者の既往歴に対して禁忌薬はないか?
  • 患者の併用薬と禁忌(注意)の薬は処方されてないか?
  • アレルギー歴、副作用歴はないか?

 

処方内容の入力
  • 処方せんの記載事項をもれなく入力
  • 記載ミスのチェック

 

調剤
  • 薬の取り間違えに注意
  • 散剤は力価計算に注意。用量のダブルチェック。
  • 一包化はできる薬か?(吸湿性など)
  • 粉砕OKか?
  • 気温や紫外線などに影響を受けるか?安定性は?

 

監査
  • 調剤したものをもう一度自分でチェック。調剤と同じチェックを繰り返す

 

服薬指導
  • アンケートに書かれてない重大な事項はないか(アレルギー歴、副作用歴、併用薬、既往歴など)
  • 服薬のモチベーションは?(アドヒアランスを高める)
  • 自身の病気について把握しているか?
  • 薬は適切に飲めそうか?
  • 自分で管理できそうか?

 

薬歴を書く
  • 行った調剤業務に関すること、患者に関することを明記。他の薬剤師がみても把握できるように。

 

ets・・・・

 

パッと思いつくだけでもこれだけのチェック事項があります(薬局によってさらに細かいルールがあるところも)。

 

通常これらの業務は、複数の薬剤師で分担するものです。

 

しかし、やむにやまれず一人薬剤師になってしまった場合、これらすべてを自分で行わなければなりません。疲れた頭で調剤業務のすべてをミスなく行うのは、とても大変な仕事なのです。

 

 

調剤過誤のリスクが跳ね上がる

 

薬剤師が調剤業務で一番怖れるのは「調剤過誤」です。

 

  • 患者さんに渡す薬を間違えた
  • 併用禁忌の薬を見逃してしまった
  • ある種の疾患に禁忌である薬が処方されているのに見逃した

 

こういった調剤過誤を防ぐため、日夜頑張っているわけです。

 

その方法として一番効果的なのが「処方鑑査によるダブルチェック」です。

 

調剤された薬を、調剤者と別の薬剤師がチェックすることでミスを発見するわけです。客観的な視点で監査することは、ミスを防ぐ上で非常に効果的です。

 

しかし一人薬剤師の場合、自分の調剤した薬を監査してくれる薬剤師がいません。

 

もう一度自分で調剤したものをチェックしなければならないわけです。

 

何件もの調剤をこなして患者対応もし、疲れきった頭でミスが発見できるでしょうか?

 

客観的に監査をすることができるのでしょうか?

 

強制的にマルチタスク

 

私の経験上、もっとも辛いのはこれです。

 

マルチタスク――つまり、複数の仕事を同時にこなさなければなりません。

 

調剤業務に集中できるならまだいいですが、ドラッグストアの場合は一般のお客様もいます。

 

調剤業務の合間にOTC医薬品の相談にのり、終わったと思ったら電話がかかってくる。なかなか調剤に戻れず、さらに患者が処方せんをもってくる……なんてことは日常茶飯事です。

 

調剤業務は集中力が要求されるため、他の業務が割り込んでくることで調剤過誤のリスクが上がってしまいます。

 

患者さんを待たせてしまう

 

一人薬剤師の場合、どうしても調剤に時間がかかります。つまり、患者さんにお待ちいただくケースが増えるわけです。

 

患者さんは「調剤なんて袋に薬を詰めるだけでしょ」と思っておられる方がほとんどではないでしょうか。処方せんを受け取ったとき「今日は私一人でして少しお時間をいただきますが……」と説明するのですが、あまりにもお待たせするとクレームになります。

 

さらに患者さんが増えてくると、もうクレームの嵐ですよ。

 

ピリピリムードの中、冷静に処方せんと向き合うために強いメンタルが求められます。

 

休憩がとれない

 

一人薬剤師でも休憩時間はあります。

 

ただこれは建前上あるだけで、ほとんど機能してません。自分しか薬剤師がいないのに、患者さんが来たとき「いまお昼ごはんだからちょっと待っててね」なんて誰が言えましょうか。

 

「一人薬剤師の休憩時間」なんてもはや都市伝説ですよ。

 

ほとんど休みなく同時並行で仕事を行わなければならない状態。朝から晩までフルスロットルのアクセル踏みっぱなし。息つく暇もありません。

 

精神が休まらない

 

調剤過誤に怯えつつ、休憩も満足にとれない状態は、精神が休まりません。常に気を張っている状態です。

 

汚い話ですが、ひどい時はトイレに行けないことを考慮して介護用のおむつをつけて仕事をしています。

 

こんな発言も、あながち嘘ではないと思います。

 

本当にトイレにいく暇もないんですよ……。

 

一人薬剤師のメリット

 

ただ、一人薬剤師のメリットはあります。私は20代後半で一人薬剤師を経験したことで、かなり勉強になりました。

 

泣きたいような思い出ばかりですが、やはり学んだもののほうが多いです。

 

調剤業務の流れがわかる

 

通常、調剤業務は複数の薬剤師で分担します。規模の大きな病院薬剤部だと、錠剤、散剤、液剤、服薬指導と役割分担されているところも多いです。

 

でも、調剤薬局で一人薬剤師を経験すると、一連の調剤業務をすべて自分で行います。

 

そのため、処方せん受け取りから患者さんに薬を渡すまでの全体像が把握できるようになるのです。

 

この経験は、管理薬剤師や薬局経営者になった場合に非常に大きいです。

 

スキルが格段に向上する

 

一人薬剤師は、限界以上の仕事をやらされることが多いです。キャパシティを超えた仕事をこなすことで、格段にスキルが向上します。

 

やはり人間、ぬるま湯だけでは成長できないのかもしれません。

 

薬局経営の全体像が把握できる

 

一人薬剤師は調剤だけでなく、在庫の管理、備品の管理なども行います。定期的に薬局の収支報告書を本部に送ったりするので、薬局に関わるお金の流れが把握できるようになります。

 

  • 月の処方せん枚数はどれくらいか?
  • 処方せん一枚の単価は?
  • 売上は?そのうちの粗利は?
  • 調剤報酬点数の内容は?ジェネリック医薬品の比率は?
  • 人件費を引くといくら残る?
  • デットストックの金額は?

 

こういった経営者的視点で薬局をみることができるようになります。

 

一人薬剤師は高いスキルが必要

 

一人薬剤師はすべて自分で判断しなければなりません。

 

リスクが高く、精神的・肉体的に疲弊するので、新人の薬剤師にはあまりオススメしません。

 

ただ、強制的に仕事をこなさなければならない環境で能力が向上することも事実です。

 

どうしても辛いなら転職を考えるべき

 

サイト管理人の私は、薬剤師の転職相談にのっています(→「薬剤師の仕事研究室」管理人の転職相談室)。

 

その中で意外と多いのが「一人薬剤師が辛くて…」というもの。
新卒2年目でやむにやまれず一人薬剤師になってしまった病院勤務の方もいました。みなさん苦労されてますねー。

 

一人薬剤師の辛いところは「自分の代わりがいない」ということです。
何があっても出勤しなければなりません。私がメール相談を受けた女性は、風邪にも関わらず点滴を受けて出勤したそうです。

 

一人薬剤師は学ぶことも多いのですが、やはり精神的にも肉体的にもかなりの負担です。
プライベートが大きく損なわれる危険がかなり大きい。

 

なので、「どうしても耐えられない」「辛すぎて鬱になりそう」など悩みが深かったり、「プライベートを大事にしたい」などはっきりした目的があるなら、もう環境を変えたほうがいいですね。

 

転職サイト活用のススメ

「転職しよう」と思い立っても、実際に行動できる人は非常に少ないです。

 

なぜなら、転職活動は非常に面倒だからです。
自分ですべてやろうとすると、時間がいくらあっても足りません。
私は2度の転職でなかなか苦労しました。もうやりたくはないですねー(笑)。

 

一人薬剤師さんの場合、プライベートな時間はほどんどないでしょう。
休日は疲れ切って寝て終わり、、などという方もいるのでは?

 

しかし、転職サイトを使えば問題ありません。
転職サイトは人材紹介会社が運営している転職支援サービス。求職者の希望にマッチした求人を紹介する役割を担っています。

 

ただ、薬剤師の転職サイトの特徴はこれだけではありません。
それは専属のキャリアコンサルタントがつくこと

 

キャリアコンサルタントは薬剤師転職のプロであり、薬剤師業界の最新情報に精通しています。
転職希望の薬剤師さんの希望をヒアリングしつつ、最適な求人を紹介してくれます。

 

さらに、履歴書の書き方のアドバイス・添削、面接日の調整だけでなく、年収交渉も行ってくれます。
キャリアコンサルタントに任せると実際に年収が上がるのは、私が経験済みです。

 

こんな便利なものを無料で利用できるわけですから、使わないのはもったいないですよ。

 

業界大手にまず登録しておく

「どの転職サイトがいいの?」と聞かれたら、まず私なら薬キャリをオススメします。

 

薬キャリは、エムスリー株式会社が運営する薬剤師の転職支援サービス。
業界最大手であり、10万人以上の薬剤師が登録しています。

 

薬キャリは、ドラッグストアから調剤薬局、病院薬剤師など薬剤師免許を使う仕事から、製薬企業、臨床試験関連(CRO、SMOなど)まで、幅広いジャンルの求人を扱っています。
「とりあえず私にどんな仕事が合うか知りたい」という方なら最適です。

 

しかし、薬キャリは特に病院薬剤師に強いですね。
エムスリーキャリアはもともと医療機関(医師)を支援する事業を手掛ける企業であることから、医療機関に太いパイプをもっています。
そのため、病院薬剤師の求人を多数保有しています。

 

病院薬剤師に興味があるなら、どんな求人があるかチェックしてみて損はありません。

 

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人間は仕事のために生きているわけではありません。
プライベートが充実してこそ、人生も充実します。

 

一人薬剤師で消耗する前に、自由になるための一歩を踏み出してみませんか?

 

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