薬剤師は有給をとりにくい?有給をとれる職場を選ぶには?

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薬剤師は有給をとりにくい?有給をとれる職場を選ぶには?

有給休暇

 

薬剤師のみなさん。有給とれてますか?

 

薬剤師としてキャリアを考えた時、「どこで働くか」はとても重要な問題です。

 

薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社などなど、薬剤師としても求められるスキルも資質も全然違います。

 

最初に選んだ業界が、その後の薬剤師人生をほぼ決定づけると言えるでしょう。

 

しかし、それと同じくらいに大事なことは「働きやすさ」

 

健全なワークライフバランスを維持できるのか、仕事だけでなくプライベートも充実させることができるのか、ということもとても大切なことです。

 

給料よりも休みが欲しい?

ある専門誌を読んでいた時、「最近の新人薬剤師」についてのコラムがありました。

 

調剤薬局チェーンの社長が書かれた記事で、なんでも「最近の新人薬剤師は、給料よりも休みを重視している」とのこと。

 

ガツガツ働いて沢山給料をもらうより、「仕事はそこそこでいいから休みがたっぷり欲しい」という若者が増えているらしいのです。

 

これは薬剤師だけでなく、現代日本の新入社員の傾向として当てはまるのではないでしょうか。いわゆる「ゆるキャリ」というやつですね。

 

私の後輩にも聞いてみたところ「お金のより休みが欲しいです。ゆっくり寝たい。」と即答しましたw

 

「有給の取得しやすさ」は「働きやすさ」の大きなポイント

 

ワークライフバランスを考えた場合、やはり「有給の取得しやすさ」は大きなポイントです。

 

たとえ月に8〜10日休日があったとしても、突然外せない予定が入ることはあります。

 

友人や恋人との予定だって、会社にとっては些細な事でも、本人にとっては重要な問題です。

 

インフルエンザなど明らかな病気でなくても、なんとなく体調がすぐれないこともあります。

 

今日はどうしても仕事に行きたくない――そんな時は誰だってあります。

 

「明日、有給をとりたい」そう思いついた時、気持ちよく有給を取らせてくれる会社だったら、とても働きやすいですよね。

 

しかし、有給を取得しにくい会社がある

有給休暇

 

しかし、いざ有給を取得したいと思っても、申し出るのを躊躇してしまう人はたくさんいます。

 

薬剤師が不足しずぎ

まず、理由の一つとして「薬剤師が絶望的に不足している」ことがあげられます。

 

薬剤師業界は現状、本当に人材不足です。どこの病院、薬局も薬剤師が不足していて、現場の薬剤師は疲弊しています。

 

どんなに採用活動に投資しても、十分な薬剤師が確保できません。最悪、薬局が運営できなくなることも…。

 

カツカツの状況で回している職場では、なかなか「有給ください」とは言いだせないでしょう。

 

1人薬剤師(常勤の薬剤師が一人しかいない)の薬局であれば、物理的に不可能です。

 

有給をとりづらい雰囲気がある

薬剤師が十分そろっている薬局でも、有給を申し出にくい雰囲気の職場があります。

 

私はそんなドラッグストアに勤めていました。現在の勤務先である病院もそうです。

 

ドラッグストア時代の店長は絵に描いたような「猛烈社員」で、有給どころか休日でさえ仕事に来るような人でした。
当然、私たち一般社員はとても有給を申し出ることができる雰囲気ではありませんでした。

 

一方、現在の病院は、薬剤師は不足していません。しかし、有給を申し出るといちいち理由を聞かれます。
「正当な理由でなければダメ」というわけではありませんが、少し嫌な雰囲気がありますね。

 

さらに、一時期は「看護師が不足していてまったく有給がとれないから、他部署も控えてください」という方針がありました。
連帯責任というやつでしょうか。

 

しかし、「ちゃんと業務が回っている部署も同じように振舞いなさい」というのは、よく考えればおかしな話です。

 

有給をとることは悪いこと?

私はドラッグストア、薬局、病院と働いてきましたが、どの職場でもなぜか「有給をとるのは申し訳ない」という雰囲気がありました。

 

しかし、有給を取得することは悪いことなのでしょうか?

 

有給は労働者の権利

法律

 

事実として、有給をとることは悪いことではありません。

 

それどころか、有給は労働者に与えられた真っ当な権利なのです。

 

有給は労働基準法で決められた権利

 

上司に「有給をください」と申し出たら「なるべく控えてくれ」とか「うちの会社はとれないよ」と言われてしまった――これは明らかに違法です。

 

なぜなら、有給は法律で認められた権利(※労働基準法39条)だからです。

 

当然の事ながら、法律は会社の上位に来ます。

 

会社はどうこう言っても、法律で定められている以上、会社はそれに従わなければなりません

 

有給が発生する条件

正社員の場合、フルタイムで勤務しているのが一般的でしょう。

 

その場合、以下のように有給は発生します。

 

勤務日数 6か月 1年6か月 2年6か月 3年6か月 4年6か月 5年6か月 6年6か月
有給取得 10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日


※6か月以上勤務で有給休暇は10日発生。6年6か月以上は毎年20日発生。

 

引用元:労働問題弁護士ナビ

 

全労働日の8割以上出勤すれば取得できる

会社側から指定された労働日数のうち8割以上出勤していれば、有給は発生します。

 

また、労災による病気、けが、育児休業、介護休業なども出勤したこととみなされます。

 

非正規社員にも有給はある

パート・アルバイトなどの非正規社員でも、有給は発生します。
週30時間以上または週5日以上の勤務がある場合は、正社員と同様に発生するのです。

 

また、非正規社員で労働時間が短くても、ちゃんと有給はあります。

 

詳しくは「労働問題弁護士ナビ」をご覧ください。

 

就業規則を読んでおこう

有給休暇については、会社の就業規則に記載されています。
一度は必ず目を通しておきましょう。

 

会社に「有給の理由」を伝えなくてよい

私のいる職場のように「有給を取得するのに理由を求められる」職場もあるでしょう。

 

しかし、法的に有給の理由を伝える義務はありません
遊びだろうと、ただ寝たいだけだろうと、有給を使ってよいのです。

 

もともと有給休暇は、労働者が気力、体力を回復させるために設定された側面もあるわけで、どんな理由でも有給を取得してよいのです。

 

逆に会社側は、有給の理由によって申し出を断ることはできません

 

私は断られたことはありませんが、もし理由を元に断られたら訴えてもよいわけですね。
実際、有給を拒否されたことで裁判を起こし、賠償金が生じたケースもあります。

 

会社が有給を断ることができる唯一の条件とは?

ただ、一つだけ会社が有給を拒否できる場合があります。

 

それは、「今休まれたら業務が回らなくなるから、別の日にしてくれ!」という場合です。

 

これを時季変更権といいます。

 

確かに、一人薬剤師などもう絶望的に薬剤師が不足している場合、突然「明日休みをください」と言われたら会社側も困ってしまいます。

 

会社だけでなく、連携している医療機関、患者さんにも迷惑をかけることになるわけで、拒否されるのも当然でしょう。

 

しかし、法的には、会社は「代わりの日」を用意しなければなりません。

 

「人がいないから無理」という理由でずっと有給を拒否したり、「うちは有給なんて都市伝説だよ」とはぐらかすような会社は明らかに違法です。

 

有給を取得しやすい職場を探すには?

 

それでは、「どうしたら有給を取得しやすい職場を探せるのか」という話ですが、これはもう「有給を労働者の権利と認識している会社」を探すしかありません。

 

しっかりとコンプライアンスを守っている会社を選ぶしかないのです。

 

※コンプライアンス:企業などが法令や規則を守ること

 

企業の言うことは当てにならない

よく会社の求人票をみると、「有給消化率90%」などの記載があります。

 

しかし、実際のところこんな数値は当てになりません。口ではなんとでも言えますし、自社発表である以上、どのようにデータを作成しているか判断しようがないからです。

 

薬剤師を採用するためなら、自社の情報を多少偽ることは十分ありえるでしょう。
自社で運営しているサイトで、わざわざ不利になるような情報は出すはずがありませんしね。

 

つまり、会社のサイト情報や求人内容だけで判断しないようにしましょう。常に疑ってかかることが大事です。

 

なるべく大手の薬局チェーンへ

現実的に考えれば、やはり中小企業より大手の薬局チェーンのほうが有給が取りやすいかと思います。

 

まず、全国展開しているような大手薬局チェーンは、薬剤師不足を補うシステムがあります。

 

他店から応援に入ったり、ピンポイントで派遣薬剤師を活用したりなど、なるべく薬剤師の負担を減らす工夫があるわけです。

 

私が以前勤めていたドラッグストアでは、急な病気などでどうしても薬剤師がいない場合、複数店を管轄するエリアリーダーや部長クラスの薬剤師が応援に入っていました。

 

しかし、数店舗しかない中小企業だと、「応援に入れる薬剤師もいない」という状況は珍しくありません。

 

上記の時季変更権で、「君がいなければ薬局が回らなくなってしまう」と言われれば、さすがに有給は取得できないでしょう。

 

また、上場企業はより厳密なコンプライアンスを求められます。

 

近年、労働者の権利意識は高まっており、会社側もそれを恐れているわけです。

 

そのため、「有給休暇は労働者の権利」という認識も強いはずです。

 

転職コンサルタントから情報を得よう

転職コンサルタント

 

ただ、私のように就職してから、会社側の有給休暇の認識の在り方に疑問を持つ薬剤師も多いです。

 

できれば就職前に、しっかりと確認しておくべきです。

 

自分からは聞きづらい…

転職活動時に、面接で「有給は取得できますか?」とはっきり聞ければ理想的ですが…

 

やはり、そのように自己主張できる人は少ないかと思います。

 

「やる気がないとみなされたらどうしよう」「就職前に休みの事を聞くのは気か引ける」と考えてしまうのは、日本人の美徳であり欠点かもしれません。

 

そんな人は、転職サイトを使ってみてはどうでしょうか?

 

薬剤師の転職サイト活用のススメ

薬剤師が転職するなら、薬剤師専門の転職サイトを利用したほうがいいです。

 

転職サイトに登録すると、専属の転職コンサルタントがつきます。

 

彼らは仕事を探している薬剤師と、薬剤師を採用したい企業をマッチさせる仕事を担っているプロフェッショナルです。
当然、薬剤師業界に精通していて、表にでてこない情報ももっています。

 

転職コンサルタントの仕事は求人の情報提供だけではありません。

 

年収の交渉勤務時間の調整など、薬剤師の代わりになって会社と交渉してくれます。

 

特に転職コンサルタントの年収交渉次第で、50〜100万円以上年収が違ってくるといわれています。

 

しかも転職サイトは無料なので、使わないともったいないですよ。

 

当サイトでは信頼できる転職サイトをいくつか紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

薬剤師におすすめ転職サイト5選!選び方と使い方のポイント

 

 

転職コンサルタントには、「とにかく有給が取得しやすい会社を探してください」とはっきり伝えましょう。

 

転職コンサルタントは薬剤師を転職させるのが仕事なので、条件に合う会社が見つかるまで動いてくれるはずです。


「薬剤師の働き方を考える」記事一覧へ

 

 

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